ZenFone AR(ZS571KL)のレビュー

投稿日時 7月 11th, 2017 by juggly 投稿カテゴリ » ブログ
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世界で初めて Google の AR 技術「Tango」と VR 技術「Daydream」を一台でサポートした ASUS 製スマートフォン「ZenFone AR(ZS571KL)」のレビューをお送りします。

ZenFone AR は ASUS の ZenFone 3 世代のハイエンドモデルで、ZenFone 3 Deluxe に匹敵するハードウェアスペックを備えたほか、外装を ZenFone Zoom のようにメタルフレームとレザー調バックカバーを組み合わせた高級さを感じる内容に変更。さらに冒頭でも紹介したように ASUS スマートフォンで初めて Tango と Daydream といった今のトレンドになっている AR と VR を一台でサポートしています。

Daydream をサポートしたスマートフォンは Pixel や Huawei Mate 9、Moto Z など既に複数機種が存在しますが、Tango をサポートした機種は LZenFone AR になってようやく 2 機種目。しかも両方をサポートしたスマートフォンは現時点で ZenFone AR のみとなっています。この点が ZenFone AR の一番の魅力だと言えます。つまり、ZenFone AR を持っていれば Daydream や Tango をサポートしたスマートフォンを別々に購入する必要がありません。

個人的に ZenFone AR を購入する理由はいくつか浮かびますが、価格が国内版で 89,000 円前後 ~ と非常に高価。ミッドレンジクラスのノート PC にも匹敵するスマートフォンになりますが、全体的にスペックが高いので少なくとも今後 1 年間は最前線を走ると思うと納得できそうです。

ZenFone AR はフラッグシップ級の機種なのでパッケージ内容も豪華でした。ZenFone AR 本体のほかに、専用のクリアハードケースや ZenEar 有線イヤホンといった通常は別売のアクセサリーが標準で同梱しています。さらに、パッケージは Cardboard 対応の簡易型 VR ヘッドセットに変身します。ZenFone AR では Google の Daydream View も使用できますが、こちらは別売です。

ZenFone AR 付属の薄型クリアケースについては、さすが純正品というだけあってフィット感が非常に良好でした。おそらく裸のまま使うよりもケース付きの方が持ちやすいと思います。個人的に ZenFone AR で使用するケースは付属品で十分だと思います。

ZenFone AR の筐体デザインは ZenFone Zoom に似ています。メタルフレーム、レザー質感のバックカバー、前面には指紋リーダー付きの物理式ホームボタンを搭載しています。

ZenFone AR の姿をプレス画像を通じて初めて見たとき、ZenFone Zoom のような “ゴツさ” を感じており、日常的に使う場合には本体が大きくて重たいだろうなと思っていましたが、本体の厚みが ZenFone zoom よりも大幅に薄く良い意味で当初の予想を裏切ってくれたような印象です。

USB コネクタは Type-C 仕様。Quick Charge 3.0 にも対応しています。3.5mm オーディオジャックも付いています。

ボタン類は右側面に集約されています。

ZenFone AR の背面にはメインカメラのほかに、Tango アプリで使用されるモーショントラッキングカメラ(メインカメラ下)と深度測定用のカメラ(メインカメラの右側)を搭載しています。Tango 用モジュールを搭載したことによってカメラ部分は若干突出していますが、全体からみてその突出幅は大きくありません。ほぼ無視できるレベルです。

ZenFone AR は 5.7 インチ 2,560 x 1,440 ピクセルの AMOLED ディスプレイを搭載した大画面スマートフォン。筐体の大きさは 158.98mm x 77.7mm x 4.6 ~ 8.95mm、質量は 170g と平均的な寸法だと言えます。ラウンドフォルムの背面は手に良くフィットするので 5.7 インチ端末ですが、片手での操作性はまずまずのものでした。

これからは ZenFone AR の中身を紹介していきますが、もちろん最初は Tango と Daydream に関する部分です。

Tango と Daydream はどちらも Google が開発している AR / VR 技術で、Google Play ストアで配信されている Tango / Daydream 対応のアプリを利用できる点が Tango / Daydream をサポートした大きなメリットだと言えます。

詳細はこちらの記事で詳しく紹介していますが、Tango は空間を人並みに認識しリアルな空間にデジタル情報を統合できるので、自宅の様々な場所の長さをスマートフォンをかざすだけで測定したり、部屋の空間を認識してそこに家具を配置してシミュレーションできたりします。

セカイカメラに代表される過去の AR 技術は画像の物体を識別し底に情報を表示するだけですが、Tango では空間そのものを認識するので、上記のように高度なシミューレーションが可能となっています。

Daydream は本ブログで何度も取り上げているので熟知されている方は多いと思いますが、Google Pixel や Moto Z のようにモーションセンサーリモコンと VR ヘッドセットを使って本格的なバーチャルリアリティを体験できます。ZenFone AR はサイズ的に Daydream View に収まらないと思っていましたが、実際のところは装着できました。WHQD 解像度の AMOLED ディスプレイを搭載しているので VR アプリの映像はかなり鮮明です。

ZenFone AR のプロセッサは Snapdragon 821 2.35GHz クアッドコアを搭載しています。現行のハイエンドモデルの多くは Snapdragon 835 を搭載しているので、スペック上の処理性能には若干の不安を抱きますが、RAM が 8GB と非常に多く、さらみ内蔵ストレージには UFS 2.0 規格の高速なものを使用しているので、実際の ZenFone AR は予想に反してキビキビと動いていました。

ZenFone AR の中でも上位モデルは RAM を 8GB も積んでいます。2 週間ほどメインマシンとして使用している状態でメモリセクションを確認すると、スタンバイ時の空き RAM 容量はおおよそ 3GB ~ 4GB です。これでもまだ半分の RAM が空き状態なのでかなりの余裕があると言えます。大容量の RAM を搭載しているためか、システムがスローダウンすることはほとんどなく、購入後 2 週間が経過しても快適に使用できています。

ZenFone AR に関する話題では Tango や Daydream をサポートしている点にフォーカスされがちですが、カメラやオーディオ機能にも優れています。

カメラは背面に 2,300 万画素の Sony IMX318 イメージセンサー、TriTech+ AF(デュアルの PDAF、第 2 世代のレーザー AF、コンティニュアスフォーカス)、4 軸の光学手ブレ補正、3 軸の電子式手ブレ補正を搭載しており、4K 動画の撮影も可能です。

「PixelMaster 3.0」を搭載しており、マニュアル撮影や HDR Pro、単焦点撮影、超解像度撮影、キッズモード、ローライトモード、タイムシフト撮影、ミニチュア撮影など多彩な撮影モードを利用できます。

サンプル写真です。全てオートモードで撮影しています。画質は特段良いとは思いませんがスマートフォンカメラとしては優秀な方だと思います。それよりも、日光下、暗所、夕暮れなど撮影シーンによらずオートモードだけで満足できる画質だった点が素晴らしいと思いました。

オーディオ周りでは、5 マグネットスピーカー、SonicMaster 3.0、DTS サラウンドおよび DTS Headphone-X、ハイレゾオーディオの再生に対応しており、パッケージにはハイレゾ再生に対応した ZenEar 有線イヤホンが同梱しています。

ZenFone AR の OS は Android 7.0 Nougat で、ZenUI 3.0 ベースのカスタム UI を搭載しています。主な機能は ZenFone 3 世代の機種と大差ありませんが、AMOLED ディスプレイを活用した Always on Panel や大容量メモリを活用して特定のアプリの起動を高速化する OptiFlex などの独自機能が追加されています。

バッテリー容量は 3,300mAh と 5.7 インチスマートフォンの中では平均的な容量です。スマートフォンの使用時間は使い方に左右されますが、私が行ったテストによると、100% → 16% に下がるまで約 12 時間使用できました。この間、YouTube の動画視聴時間が長かったため、画面の点灯時間は 5 時間 9 分と長く、容量を考慮すると十分満足できるバッテリー性能だと言えますが、実際に使っているとバッテリーの減りが速いと感じました。

Source : 町のお店