Lexar製512GB Micro SDカードは安くて実用的

投稿日時 5月 18th, 2019 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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近頃、512GB という大容量の Micro SD カードが 1 万円台の手頃な価格で購入できるようになり、Android のストレージ領域を大幅に拡張できるようになりました。Amazon でショッピングしていたところ、なんと 8,630 円というとても安い 512GB カードを発見。あまりの安さに懐疑的になりつつも、興味本位で購入してみたのでその実用性をお伝えしたいと思います。

本記事でレビューするのは Lexar 製の Micro SD カード「LSDMI512BBAP633A」です。これは U3 や V30、A2 に準拠した UHS-I カードで、メーカー発表の性能はリード 100MB/s、ライト 90MB/s というもの。標準的な性能の Micro SD カードだと言えます。

市場に出回っている性能の近い 512GB カードの価格は 13,000 円前後です。それからすると今回の Lexar 製カードはかなり安いと言えます。しかし、いくら Lexa が信頼性の高いメモリーブランドだと言っても 8,630 円の価格は眉唾モノですよね。そこでどのくらい実用に耐えうるのかを様々な方法で確認してみました。

まず Android スマホで使用した場合のベンチマーク結果を紹介します。SD Card Test アプリを実行したところリード 89MB/s、ライト 40MMB/s でした。当ブログで過去に紹介した各種 Micro SD カードのベンチマーク結果と比較すると、今回の Lexar カードの性能はお世辞にも良いとは言えません。

次に、デジタル一眼レフカメラ(Canon EOS R)、GoPro Hero7 Black、業務用ビデオカメラ(Canon XA40)で使用し、写真の連写や 4K 動画の長時間撮影を行いました。

EOS R では高速連写時にバッファーがフルになるまで何枚写真を撮影できるのかを確認したところ、113 枚でした。SanDisk Extreme Pro(UHS-I バージョン)が 121 枚だったので、SanDisk のカードと比べれば枚数は少ないものの、個人的にはとても満足できる枚数でした。

EOS R では 4K 動画の撮影テストも行いました。Canon Lgo を ON にし、最高画質の ALL-I(編集用)で撮影したところ、1 分を超えたところでカードの性能不足により記録が強制的に停止しました。

しかし 4K でも画質を IPB(標準用)に下げると 10 分の撮影は滞りなく終えることができました。他にもフル HD の最高画質(1080@@60fps ALLL-I)の場合も同様に 10 分の撮影は可能でした。

次に GoPro でのテストです。GoPro では 4K@60fps で 10 分間撮影できるかどうかをテストしました。結果は何の問題なく撮影は完了しました。

最後は Canon XA40 です。XA40 では最高画質の 4K@30fps(150Mbps)で 10 分間の撮影を行い、こちらも GoPro と同様に何の問題なく完了できました。

以上のテスト結果を踏まえ、今回紹介した Lexar 製 Micro SD カードは驚くほどの安い製品でありながらも、大抵のニーズ(単なるデータ保存のみや標準画質の動画撮影)には十分の性能を発揮していた為、殆どの方にとって実用的な製品だと評価することができます。

しかしながらメーカー公称ではなく実測の性能でも UHS-II カードには全然及ばないので、例えば制作現場レベルの高画質動画を撮影する場面など、特定の用途では全く使い物になりません。

Source : Amazon.co.jp