「Optimus Pad L-06C」のファーストインプレッション

投稿日時 4月 8th, 2011 by juggly 投稿カテゴリ » ブログ
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先週末に入手したLG Optimus Pad L-06Cのファーストインプレッションを遅ればせながら紹介したいと思います。

端末のデザインや概観について

Optimus Padには操作ボタンを必要としないHoneycombが搭載されているので、前面にはカメラ以外何もありません。ツルツルしています。背面にはOpotimus Padの特徴でもある500万画素のカメラが2基搭載されています。背面カラーはマットブラックで、背面から側面にかけてなだらかなカーブを描く構造。また、背面カバーにはわずかなラバー感があり、手に持ったとき端末が滑るという感じはあまりありませんでした。

がOptimus Pad、右がMotorola XOOM

Optimus Padには8.9インチのディスプレイが搭載されています。Motorola XOOMなど、他の多くのHoneycombタブレットで採用されている10.1インチよりサイズ的には小さいですが、Optimus Padを横向きにした場合、ディスプレイ左右のスペースが広く取られているため、横幅はXOOMとほぼ変わりません。持ちやすさを意識して多めに確保されていると思います。

しかし、縦幅は XOOMより1.2cmほど短いため、XOOMでは無理だった方手持ちはOptimus Padでは何とかできました。Optimus Padの重さは620gです。今までMotorola XOOMを使っていたこともあり、かなり軽く感じました。コンパクトさと軽さから、Optimus PadはXOOMより取り回しやすいです。

ディスプレイについて

Optimus Padのディスプレイサイズは前述の通り8.9インチで、解像度はWXGA(1,280×768)と、XOOMより(1,280×800)より僅かに低いものとなっています。

ディスプレイサイズが小さいことから、操作ボタンやUIの各メニューなど操作しづらいのではないかと予想していました。実際には、10.1インチのXOOMより小さく表示されますが、操作しづらいとは感じず、操作性において大した差は無いと感じました。

タブレットで使用頻度が一番高いアプリと言えば恐らくブラウザだと思います。XOOMとほぼ同じ解像度であり、ディスプレイサイズが小さいことから、写真のように小さめに表示sれますが、見にくいとは思いませんでした。WEBサイト自体は拡大して表示させることも可能なので、調整次第でどうにでもなると思います。ちなみに、WEBページのスクロールやパンといった移動操作、ピンチズームといった拡大・縮小操作は、XOOMもそうですがいずれもヌルヌル動作してて気持ち良かったですね。

ディスプレイのタッチ感度については、ミスタッチしたり空振りするといったことがなく概ね良好。もちろんマルチタッチ対応で足まで使って認識点数を確認したところMAX10点認識していました。一応、両手の指を利用できるわけです。同じくMotorola XOOMも10点認識しますが、9点目からアプリ(Multitouch Visible Test)がバグり出しました。一方、Optimus Padは10点認識し、その状態で指を交差させたりしてもXOOMの場合と同じような挙動は見られませんでした(ある意味どうでも良いことですが・・・)。

ディスプレイの輝度ですが、HoneycombのUIがダークなカラーをベースとしたものなので、日中屋外では、輝度をMAXにしてもやや見づらかったです。表面パネルに光沢があるので、反射防止フィルムなど貼らないと使いづらいかと思います。

ソフトウェアについて

Optimus PadのOSはタブレット向けに設計、最適化されたとされるAndroid 3.0(Honeycomb)です。UIがこれまでのAndroid 2.3(Gingerbread)のものと別物になっていますが、基本的な使い方は同じなので、Androidスマートフォンをお使いの方は、一通り触ってみることで使い方を把握できると思います。そのUIについては、こちらの記事で紹介しています。ダークなカラーをベースとしたUIで、ボタンやチェックボックスなど各パーツが意外と小さく表示されることや境界が分かりづらいので、ファーストインプレッションとしては、若干使いづらいなと思っています。

HoneycombではUIだけでなく、マルチコアCPUへの対応、2Dのハードウェアアクセラレーション、新しい3Dグラフィックエンジンなど搭載されており、性能面でもリソースを有効活用する変更が加えられています。

他に、Honeycombに搭載されているソフトウェアキーボードは、タブレットといった大画面向けに刷新されています。各キーのサイズが大きくなり結構押しやすいと思います。Optimus Padには日本語入力に対応した「iWnn」が搭載されています。

Optimus Padのプリインストールアプリは結構少なめです。Honeycomb標準アプリとドコモマーケット、3Dビデオカメラ、3Dビデオプレイヤー、eトリセツといった構成です。

動作性能について

Optimus Padには他の多くのHoneycombタブレットと同じく、Tegra 2デュアルコア1GHz CPU、1GBのRAM(システムには680MBほど割当)が搭載されていることもあってか、アプリは基本的に余裕で動作していたようでした。ちなみにQuadrantのスコアは2279.

ただ、同じくTegra 2、1GBのRAM(システムに740MBほど割当)を搭載した似たようなスペックのXOOMと比べてみると、例えば、YouTubeアプリにおいて、表示される動画をスクロールする際、XOOMの方が滑らかに動作していたことなど違いが見られました。とは言え、どちらも実用レベル以上の快適性で差と言えるほどのものではありません。

通信機能について

Optimus Padには通話機能はなく、パケット通信のみに対応しています。FOMAハイスピードに対応しているので、場所によっては理論値で下り最大7.2Mbps、上り最大5.76Mbpsという通信速度ですが、自宅付近の活況では何故か上下共に300kbps~400kbpsしか出なかったという・・・。スマートフォンで経験している平均値は下り1Mbps、上り800Kbps程度なんですけどね。この点については、利用する場所やその時の回線の込み具合によって大きく左右されるので、後日別の場所でテストなどして確認します。

無線LANはIEEE802.11 b/g/n(nは2.4GHzのみ)に対応しています。Wi-Fi利用じの自宅の通信速度は下り平均3.2Mbps、上り平均3.0Mbpsで、その環境下ではページの読込みにストレスはなく(コンテンツやサーバの場所によって変わりますが)、YouTubeアプリでのHQ動画の再生も継続して行うことができました。

Bleutoothのバージョンは3.0です。プロファイルはHSP、HID、OPP、A2DP、AVRCPが含まれています。HIDがあるので対応するBTキーボードやマウスなど利用できると思います。この点はXOOOMやGalaxy Tabも同じですが・・・。

あと、Optimus PadにはHoneycombの標準機能でもあるUSBテザリングとWi-Fiホットスポット機能を利用できます。音声通話のパケット定額プランではMAX10,395円、データ通信プランではそのプランでの上限で利用できます。

カメラ機能について

Optimus Padには500万画素カメラが2つ搭載されています。2D静止画・動画と3D動画を撮影できます。カメラアプリはHoneycomb標準のもので、シーンやフォーカスモード(オート、マクロ、)、撮影モード(スポーツ、ポート例と、風景、夜景)、ホワイトバランスの調節などに対応、動画は最大1080pフルHDサイズで撮影できます。シャッタースピードは良く、タブレットではあまり利用しないカメラ機能ですが、かなり実用的なものかと思います。

Optimus Padではさらに3D動画を撮影できます。3D動画はプリインストールされている「3Dビデオカメラ」で撮影できます(3D静止画を撮影するアプリは見当たらない)。問題は、撮影した3D動画をどうやってみるか・・・ですが、Optimus Padのディスプレイは裸眼立体視に対応していませんが、アナグリフ表示に対応しているので、赤青メガネを装着すれば立体視できると思います。また、Opotimsu PadにはミニHDMI出力端子(Type C)が搭載されているので、HDMIで3D対応テレビに出力すれば視聴できると思います。SH-03Cや003SH/005SHなどをお持ちの方は、端末に動画をコピーし、3D対応ビデオプレイヤーで再生すれば3D動画を裸眼立体視できます。

※YouTubeページにアクセスすると3Dで再生されます。

サウンドについて

Optimus Padには側面に合計3つのステレオスピーカーが搭載されており、個人的には、背面にステレオスピーカーを搭載するとXOOMより音質は良いと思います。また、端末を横向きにした場合は左右のスピーカーが、端末を縦にした場合は下部のスピーカーから音が出るようになっています。端末の向きによって音質が大きく変化しないような工夫が施されています。

バッテリーの持ちについて

Optimus Padのバッテリー容量は6,400mAhで、連続待受時間の公証値は3Gで900時間、GSMで850時間となっています。バッテリーの減り方はWi-FiのON/OFF、画面の輝度、その他ユーザの設定や使い方によって大きく変わりますが、私の場合、Optimus Padをフル充電させた後、Wi-FiやGPSはON、ディスプレイの輝度はオート設定の状態で、約20時間使用できました。この間、アプリのインストールなどを含むセットアップや各種動作チェック、就寝時間を含みます。