iPadではドラゴンボールや稲中卓球部が読めない!?

投稿日時 5月 13th, 2010 by juggly 投稿カテゴリ » ブログ
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先月3日に米国で販売されたiPadですが、そのiPadの目玉機能の一つでもある電子書籍リーダー「iBooks」に対応した電子書籍コンテンツでは日本のマンガがAppleの審査で却下されるのではないかと言う事で、一部のマンガなどでは電子書籍化されないのではないかという不安が広がっています。

日本でもAmazon Kindle発売をきっかけに電子書籍化への議論が深まる中、Apple iPadの発売が大きく絡んでいるのかどうかは分かりませんが、日本でも5月11日、約600の書店が加盟する東京都書店商業組合がiPad向けに電子雑誌を販売することを明らかにしています。

そして、iPadが今月28日から発売されこれから日本でも電子書籍の時代だ、と思った矢先、AppleのApp Storeでは性的な描画や暴力シーンなどを含んだコンテンツに対して、審査で却下されるのでは、と言う問題が今後の電子書籍化に対する足かせになるではないかと言われています。

実際に、電子出版事業を手がけるボイジャーが関与した講談社のコミックをiPhone用アプリとして公開しようとした際、その30%が暴力シーンではなく疫病で血が流れた場面や、女性の胸がハプニングで露出したシーンも「残虐」「エロ」と判断された可能性があるとしています。

というわけで、暴力シーン満載のドラゴンボール、性的描画満載の稲中卓球部(古い?)が電子書籍されても、おそらくAppleの審査には通らず、iPadではそれら日本を代表するマンガが読めないと言う自体に発展します。

他にも多かれ少なかれ、性的な描画や暴力シーンが描かれたマンガは多数あり、それらも基本的には却下の道をたどるのではないかと予想されます。個人的にはそういうものってある意味で日本の独自文化ともいえるものなので、性的描画や暴力シーンは、Appleの考えるエロや残虐とは違う気がするんですよね。しかし、上記のような却下された例があるそうなので、おそらくこの思いは分かってもらえない気がします。

たとえば「ドラえもん」の空気砲なんかも暴力シーンと判定されてしまうんじゃないかと思うとちょっと怖いですね。

その点、Androidマーケットは無審査ですし、今後提供される予定のGoogleの電子書籍販売サービス「Google Editions」はどうか分かりませんが、審査されないものだと思っています。もしかすると、Google Editionはあらゆるデバイスからアクセスできるようになるそうなので、iPadからでもGoogle Editionsにアクセスして、ドラゴンボールや稲中を読むことができるんじゃないでしょうか。

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