SymantecのAndroid用セキュリティアプリ、「Norton Smartphone Secyrity Beta」が公開されました

投稿日時 6月 10th, 2010 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
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この間ベータリリースされたNorton Connectに続いて、Android端末のリモートロックやリモートワイプ、インストールしたアプリのマルウェア検出、着信拒否などのAndroid端末自身のセキュリティ機能が搭載された「Norton Smartphone Security Beta」がリリースされました。

Norton Smartphone Securityを使ってできること

  • SMSによる端末のリモートロック、リモートワイプ(データ消去)、SIMカードロック
  • 端末にインストールしたアプリのマルウェアスキャン
  • 着信拒否、SMS受信拒否設定、電話への自動応答

SMSによる端末のリモートロック、リモートワイプ(データ消去)、SIMカードロック

Norton Smartphone Securityをインストールすると、次の図のように利用できる機能メニューが表示されます。

「Remote Lock and Wipe」では、リモートロック、リモートワイプ用のパスコードを設定するだけで、外部からSMSで「lock パスコード」、「wpie パスコード」、単にSMSにパスコードを入力して送信するだけでSIMカードロックが出来ます。

この3つの機能はそれぞれ独立してON/OFFできますが、リモートロックを行うには端末のUSBデバッグモードをOFFにしておかなければなりませんので注意してください。ロックを解除するには端末にパスコードを入力すればOKです。

端末にインストールしたアプリのマルウェアスキャン

「Anti-Malware」では、端末にインストールしたアプリをスキャンしてくれる機能で、手動または定期自動スキャンが選べます。スキャンの結果はスキャン後に表示されますが、履歴としては残らないようです。

着信拒否、SMS受信拒否設定、電話への自動応答

「Call-Blocking」では、特定の電話番号または電話帳、さらに通話履歴から拒否したい電話番号を選択して、電話とSMSを着信拒否にすることが出来ます。電話帳から拒否したい番号を選んだ場合、その番号は電話帳から消去されます。お友達の着信を拒否設定したら、電話帳から削除されてさよならするイメージです。

また、「Auto-Reply」タブでは、上記と同じような感じで着信があった場合に設定したメッセージで自動的に応答してくれる設定が出来るのですが、試した環境だとうまく動作しませんでした。docomo→SoftbankだとSoftbankの留守電に転送されてしまいました。

これらの機能は、「Settings」タブでそれぞれ独立してON/OFF設定できます。

以上、このNorton Smartphone Security Betaでは大きく3つの機能が搭載されており、これまで紹介してきたセキュリティ系アプリの中ではアールインワン的な存在となるアプリだと思いました。ただ、WEBブラウザから位置を追跡したり、ロック画面にテキストを表示させたり、リモートで音をならしまくったり出来ないところが足りないところですね。バックアップ機能やWEB管理コンソールなどが提供されれば良いのですが・・、注文しすぎですね。

この3つの機能のほかに「LiveUpdate」機能も搭載されており、アンチマルウェア定義ファイルとアプリ自体の更新を手動または定期的に行うことができる機能が提供されています。

アプリはパブリックベータと言うことで無料でダウンロードでき、「Subscription Status」では90日間無料で利用できることを確認できるのですが、90日過ぎたらどうなるのか不明です。

一応、Android2.2、Andriod1.6の端末で試して動作しているようでしたので、Xperia、X06HTでも利用することが出来ると思います。