NICT、テレビ放送用のホワイトスペースでLTEを利用可能にしたスマートフォンを開発
情報通信研究機構(NICT)は3月17日、テレビ放送で使用されている470MHz~710MHzのうち、「ホワイトスペース」と呼ばれる空き地をLTE技術で有効活用できるスマートフォンの開発に成功したと発表しました。
今回の発表は、スマートフォンやタブレットの急速な普及に伴い深刻化している既存の移動通信用の周波数不足に対する解決策として同社が研究していた成果の一つで、現在は使用できないホワイトスペースを周波数の利用効率の高いLTE技術を利用することで、テレビ放送用周波数帯の空き地を移動通信用に活用することが可能になるそうです。
NICTはホワイトスペース対応のスマートフォンのほかに、ホワイトスペース対応の通信システムも開発しました。スマートフォン側では、携帯各社が提供している既存のLTEシステムとの切り替えをスムーズに行える仕組みも盛り込まれており、通信トラフィックの負荷分散といった使い方も可能としています。
今後は、実験試験局免許を取得後、実験に使用する基地局と開発されたスマートフォンを利用したホワイトスペース対応の通信機能の実験等が実施される予定です。
Source : 情報通信研究機構
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