ほとんどのAndroid端末で接続したWi-Fiネットワーク名を発信してしまう問題が見つかる、住んでいる・勤めている場所などを他人に知られる可能性あり
Android 3.x(Honeycomb)以上を搭載した端末において、スリープ中にWi-Fiネットワーク名をブロードキャストすることが判明し、それが位置情報や行動範囲といった個人情報の漏洩につながりかねないという調査レポートがElectronic Frontier Foundationで公開されました。
どういうものかというと、2011年にリリースされたHoneycomb以上で利用可能な「スリープ時にWi-Fi接続を維持」を「使用する」に設定しておくと、端末が一度でも接続したことのあるWi-FiネットワークのSSIDをスリープ時に外部に対して定期的に発信してしまうということです。
何が問題かというと、SSID名に場所を特定できる文字列が含まれている場合、所有者のことを全く知らなくてもある程度の住所や勤めている会社、行動範囲といったプライベートな情報を知られてしまう可能性があることです。ブロードキャストされる情報にユーザー名や住所、Wi-Fiパスワードといった個人情報は含まれていないそうなので、この仕様によって個人情報そのものが流出することはほぼないと思います。
同サイトがこの仕様についてGoogleに問い合わせたところ、Googleは今後のアップデートで修正していくことを明言したとのことです。既にAOSPにはこれを修正するパッチが投稿されているそうなのですが、今すぐにWi-Fiネットワーク名のブロードキャストを止めるには、「設定」→「Wi-Fi」→「詳細設定」→「スリープ時にWi-Fi接続を維持」を「使用しない」に切り替えれば良いそうです。
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