ビッグローブ、BIGLOBE SIMにNECのトラフィック制御システムを導入して平日夕方や夜間のスループットを最大2倍に改善
ビッグローブは 10 月 5 日、MVNO サービス「BIGLOBE SIM」に世界で最初に NEC が提供している通信事業者向けのトラフィック制御システム「Traffic Management Solution(TMS)」を導入し、回線が混雑する時間帯の通信速度が最大で 2 倍に改善したと発表しました。
TMS はネットワークの状況を監視し、トラフィックの特性に合わせて一度に送信するパケット量を自動的に制御する「D-TCP」機能を搭載したサーバソフトで、仮想化システムやアプライアンス化に対応するなど、スケーラビリティに優れています。
TCP / IP が基本のインターネットの世界では、WEB ページやアプリのデータを運ぶパケットのロスが発生すると再送を試みます。回線が混雑するとパケットロスが頻発し、それに伴うパケットの再送により、通信量が飛躍的に増えて通信速度が低下します。
TMS のメイン機能となる D-TCP では、サーバから送信するパケット量を制御することでパケットロスとパケットの再送を低下させます。その結果、ネットワークの輻輳を抑制することでき、回線が混雑する時間帯でも高いスループットを維持することが可能になるというわけです。
ビッグローブの場合、平日夕方や夜間のスループットが最大 2 倍向上しているそうです。
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