MWC 2017 : LG、2017年のフラッグシップスマートフォン「G6」を正式発表
LG は 2 月 26 日、スペイン・バルセロナで開催した MWC 2017 のプレスカンファレンス「LG G6 Day」で 2017 年のフラッグシップスマートフォンとなる「G6」を正式に発表しました。まずは韓国で 3 月 10 日に発売されます。
G6 は昨年発売された G5 の後継モデルです。LG は今作でユーザーアンケートや研究を通じてユーザーのニーズに答えることを目標に製品開発に取り組んでおり、前作「G5」の拡張性のあるモジュラーデザインは不採用としましたが、徹底的な市場調査により明らかとなった、「大画面ながらもボディはコンパクトで片手で操作しやすい」「どのシチュエーションでも写真を綺麗に撮影できる」「防水に対応している」{信頼性がある」を実現するべく様々な改良を施しました。
この中でも最もニーズの高いとされたのが最初の項目です。LG はこのニーズを満たすべく、“フルビジョンディスプレイ” と呼ばれる 5.7 インチ 2,880 x 1,440 ピクセル(QHD+)の IPS 液晶ディスプレイを搭載したほか、Dolby Vision や HDR10 をサポートし、UI の最適化を行うなどして、スマートフォン全体のビジュアル体験を改善させています。
フルビジョンディスプレイでは 18:9(2:1)という従来の 16:9 よりも少し縦に長いことから既存のスマートフォンよりも画面に表示されるコンテンツ量が増加します。Android 7.0 を搭載した G6 では、マルチウィンドウモードにおいても、他のスマートフォンより多くの情報をそれぞれの画面に表示することができます。
LG はまた、フルビジョンディスプレイを分割する 1:1 のスクエア画面になることから、カメラアプリをアップデートして撮影とプレビューを同時に行える撮影モードなども追加しています。
片手持ちを良くしたのはフルビジョンディスプレイの採用だけではありません。G6 ではさらなる狭額縁デザインを採用しており、筐体サイズは 148.9 x 71.9 x 7.9mm と、5.2 インチスマートフォン並みの横幅を実現しています。質量については 163g と 5.5 インチスマートフォン並みに抑えています。カラバリは、Astro Black、Ice Platinum、Mystic White の 3 色で、バッテリー容量は 3,300mAh に増えました。
LG は G6 で片手持ちをしやすくするために筐体デザインを改良しています。G6 ではラウンドコーナーのアルミフレームやバッテリーを取り外せない一体型構造を採用するなどしてスリムな筐体を実現しています。さらに、IP68 レベルという高レベルの防水・防塵にも対応させています。
残念ながら、G6 の SoC は Snapdragon 821 2.35GHz クアッドコアと期待を裏切るものでしたが、性能的には現役バリバリです。また、4GB LPDDR4 RAM、32GB / 64GB UFS 2.0 ストレージ、Micro SD カードスロット(最大 2TB)、USB 3.1 準拠の USB Type-C コネクタ、指紋リーダーを搭載し、Wi-Fi a/b/g/n/ac、Bluetooth v4.2、NFC、3CA などをサポートしています。
G6 のリアカメラは G5 のデュアル構成を継承していますが、イメージセンサーが両方とも 1,300 万画素に統一され、広角側のレンズは 125 度(F2.4)に、メイン側のレンズは 71 度(F1.8、OIS 対応)に変更されました。G5 ではレンズの切り替わりの際にズームエフェクトが発動していましたが、G6 ではスムーズに切り替わるようになっています。また、前面にも 100 度の広角レンズ付き 500 万画素(F2.2)カメラを搭載しています。
G6 では Android 7.0 Nougat に LG UX 6.0 という新バージョンの UX を搭載したほか、Google Assistant に Pixel スマートフォン以外で初めて対応しました。しかし、当初のサポート言語は英語とドイツ語のみです。
このほか、G6 では V20 で導入されたクアッド DAC を継承していますが、D/A コンバータをアップグレードしており、ハイレゾを含む音楽の音質を改善しています。
Source : LG
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