Huawei、HarmonyOS NEXTでAndroidアプリのサポートを廃止へ
Huawei は今年 9 月に現行の Harmony OS の次世代バージョンとして HarmonyOS NEXT を準備しており、近々リリースすると予告していましたが、この新 OS は Android アプリの実行をサポートしないことが判明しました。
Huawei ブランドのスマホやタブレット、その他のスマートデバイスには HarmonyOS と呼ばれる Huawei 独自の OS がプリインストールされています。当初、HarmonyOS は米国政府からの制裁により、Google の GMS サービスへのアクセスが禁止されたのを発端に その代替策として開発がスタートしました。その後 Huawei は西側のテクノロジー企業からの脱却と、中国におけるテクノロジーリーダーとしての地位をより強固なものにするべく方針を転換し、これまでに多額の投資を行い HarmonyOS の開発に取り組んできました。遂にその成果が HarmonyOS NEXT は、
登場によって花開くかもしれません。
Pandaily によると、HarmonyOS NEXT は、HarmonyOS カーネルとネイティブアプリのみで構築されており、AOSP コードは一切使用されていません。アプリのパッケージ形式も hup のみをサポートしており、Android アプリをインストールできないようになっています。
また、中国のテクノロジー業界は大手サービスプロバイダーを中心に続々と HarmonyOS 用のネイティブアプリの開発に着手しており、HarmonyOS 関連エンジニアの求人も今年 1 月から急増しているそうです。
HarmonyOS NEXT の今後の展開は不透明ですが、同じ轍を踏まないよう Android の要素を一切排除した様子から世界市場への展開も視野に入れているはず。HarmonyOS NEXT の可能性は未知数ながらも中国の人口や市場規模を考えると、将来的には Android や iOS と並ぶ第 3 の勢力に踊り出てくるかもしれません。
(2023 年 11 月 21 日更新)
この報道に対して Huawei の幹部が非公式ながらも見解を示した模様です。China Mobile News によると、現時点で HarmonyOS NEXT を海外展開する予定はなく、今後も当面は既存の EMUI を引き続き使用します。EMUI は Android ベースのシステムなので Android アプリを実行できます。
Source : Pandaily
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