韓国では今年4月からスマートフォンのプリインストールアプリのほとんどが削除可能に、未来創造科学部がガイドラインを発表
国内外で携帯キャリアから発売されているAndroid端末の多くには、基本アプリのほかに、メーカーアプリや携帯キャリアのアプリまでもがプリインストールされた状態で、しかも、そのほとんどは削除できない仕様になっていますが、韓国では今年4月からその大部分をユーザーの判断で削除できるようになるそうです。
韓国の行政機関 未来創造科学部は1月23日、スマートフォン利用者へのアンケート調査などによって、膨大で削除不可能なプリインストールアプリにより、購入者のスマートフォン利用の一部が不当に制限されていると結論付け、数か月前から端末メーカーや携帯キャリアを交えて問題の解決に向けた協議を進めており、スマートフォン利用者の選択肢の自由を高めることを目的に、「スマートフォンに搭載されるアプリに関するガイドライン」を発表しました。
ガイドラインでは、スマートフォンにプリインストールされるアプリは必須アプリと選択アプリに区分され、選択アプリはユーザー側で自由に削除できように定めています。ここでの「必須アプリ」の基準は、「スマートフォンのハードウェア固有の機能を提供するもの、OSの運用に必要となるもの、その他に端末の機能を実現するのに必要となるもの」です。それ以外はユーザーの判断で削除できるようにしています。
未来創造科学部の発表では、協議に参加したメーカー・携帯キャリアはこのガイドラインに賛同しており、今年4月以降に発売される機種より対応を進めていくと表明したとのことです(なんと、‟Galaxy S 4の後継作から”と記されています。Galaxy S 5は4月以降に発売される模様です)。
その結果、携帯キャリアの場合だと、従来は16~25種類のアプリが削除不可の状態で搭載されていたのが、「お客様センター」、「アプリストア」、「Wi-Fi接続」、「NFC」などの必須アプリを除き、12~21種類のアプリを削除することが可能になります。一方、メーカーの場合だと、31~39種類のアプリが削除不可の状態で搭載されていましたが、「電話」、「メッセージ」、「カメラ」、「DMB」などの必須アプリを除き、14~18種類のアプリを削除することが可能になります。
このガイドラインは法律ではないので、強制性はありません。あくまでもメーカー・携帯キャリアが自社の判断で対応するものなのですが、業界はこのガイドラインに従うように動くので、削除できるアプリは以前よりも格段に増えると予想されます。
Source : 未来創造科学部の発表文
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