米Texas Instruments、「OMAP 5」プラットフォームを発表、ARM Cortex A15 MPCore搭載(更新)

投稿日時 2月 9th, 2011 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
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米Texas Instrumentsは2月7日、同社モバイル向けSoC(System-On-Chip)「OMAP」シリーズの次世代版「OMAP 5」プラットフォームを発表しました。発表されたラインアップは「OMAP 5430」と「OMAP 5432」。

OMAP 5シリーズの製造プロセスは28nm、2基のARM Cortex A15 MPCoreを搭載、クロック周波数は最大2GHz。GPUはPOWER VR SGX544-MPx(2コア~165コアまで対応)を搭載。前世代のARM Cortex A9 MPCoreを採用するOMAP 4シリーズと比較した場合3倍の処理性能、5倍の3Dグラフィック性能、平均60%消費電力を削減できるとされています。(GPUはNGPより上位のもの?)

OMAP 5シリーズに搭載されているARM Cortex A15 MPCoreの性能は、ARM Cortex A9 MPCoreと同一クロック周波数の場合50%以上とされており、ARM Cortex M4プロセッサを2機搭載したことでARM Cortex A15の処理をオフロードでき、端末の応答性能低下を抑えることができるそうです。

OMAP 5シリーズの主な特徴は以下の通り

  • 仮想化をハードウェア的にサポート
  • ビデオ、イメージング、ビジョン、DSP、2D/3Dグラフィック、ディスプレイ、セキュリティに特化した専用エンジンを搭載
  • 近距離/遠距離、フルボディ、マルチボディのジェスチャー認識(接近の感知を含む)に対応
  • TI DLP picoプロジェクタとカメラの連動に対応。
  • 1080p フルHDでのS3D(stereoscopic 3D)動画の撮影や再生、2D→S3D(1080p フルHD)のリアルタイム変換
  • HDMIA 1.43aをサポート(S3D映像をテレビに出力可能)
  • QSXGA(解像度2560×2048ピクセル)のディスプレイを3台までサポート
  • 最大4台のカメラの並列操作をサポート
  • 8GBまでのRAMをサポート(ダイナミックメモリアクセス対応)
  • USB3.0 OTG、SATA2.0、SDXCカードをサポート

OMAP 5シリーズのサンプル出荷は2011年下半期から開始される見込み。2012年下半期には製品として市場に投入される見込み。「OMAP 5430」は主にスマートフォン向けでLPDDR2メモリをサポート。「OMAP 5432」は主にMID向けDDR3/LPDDR3LのRAMをサポート。

Source : Texas Instruments

更新1:タイトル間違えていたので訂正