テキサスインスツルメンツ、英ARMと次世代ARM Cortexコアの初のパートナーに
米国で古くからある半導体企業で、主にMotorolaやSamsungらにOMAPプロセッサを供給していることで有名なテキサス・インスツルメンツ(TI)は、英ARMの次世代ARM Cortexコアの初のライセンス契約を締結したそうです。プレスリリースでそれが明らかとなりました。
そのARM Cortexコアはコードネーム”Eagle”と呼ばれるもので、今年初めごろに行われた英ARMの2009年1月~12月決算説明会でその存在が明かされました。既存のARM Cortex A9の次のモデルだと言われています。主にスマートフォン向けプロセッサに組み込まれるそうです。正式な発表は年内に行われ、年末~来年早々には供給されるとのこと。
TIは、この次世代ARM Cortexコアを同社のプロセッサ「OMAP」シリーズに加え、現在はARM Cortex A9コアを使ったOMAP4シリーズが最新ですが、この次世代コアはその次のOMAPシリーズとしてラインアップされていくと見られています。
ちなみに、今年初めごろに行われた英ARMの決算説明会で、英ARM CEOのWarren East氏はこの”Eagle”コアについて、「EagleはCortex-A9に代わって、ARM社としては最高の性能を発揮するプロセッサIPになる。その性能は、Cortex-A9とは一段違うものになるだろう。Eagleは、ARM社としてはかつてないほど性能を追求したIPである」と語っていたそうです。
”Eagle”の一つ前の世代のARM Cortex A9コアを搭載したプロセッサは、nVIDIAのTegra2に採用されているのですが、それよりもはるかに高い性能を出すCPUコアを搭載したOMAPプロセッサが来年あたりに発表されるのでは無いかと予想されます。
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