金属ボディ・デュアルカメラ・OLEDパネルを搭載した「Xiaomi Redmi Pro」のレビュー
海外における “格安スマホ” の代名詞と言える Xiaomi 「Redmi」の最上位モデルとなる「Redmi Pro」を入手したのでこの機種のレビューをお届けします。
Xiomi は日本に進出していないので、お店で Xiaomi スマートフォンを目にすることはほとんどありませんが、海外で Xiaomi Redmi シリーズは累計 1 億台以上販売されるなどかなりヒットしています。その中でも、今回紹介する Redmi Pro は歴代の Redmi シリーズの中で最上級のスペックを備えており、その性能や完成度は他社のハイエンドモデルに匹敵します。
Redmi Pro の特徴は、フルメタルの高級感漂うボディデザイン、低価格モデルとしては十分すぎるスペック、そしてデュアルのカメラの搭載でしょう。また、Redmi Pro は 5.5 インチスマートフォンなのですが、4,050mAh というかなり大きなバッテリーも搭載しています。
Redmi Pro は Android 6.0 Marshmallow を搭載したデュアル SIM 対応のスマートフォンで、海外では $240 前後の安い価格で販売されています。今回は、中国のネットショップ Gear Best よりサンプル提供を受けた端末を使って紹介しています。
■ Gear Best
URL: http://www.gearbest.com
Redmi Pro の筐体はアルミ合金のユニボディ構造を採用しています。“メタルボディ”と聞くと iPhone をイメージしますが、Redmi Pro では磨き上げ処理の効果もあって表面はけっこうポリッシュな感じ。よく見るとヘアライン加工も施されており、非常に上質な印象です。また、ラウンドフォルムの構造なので、手に持った際にはとても馴染みます。
意外にも Redmi Pro はディスプレイに OLED パネルを採用しており色鮮やかな表示で視野角も広めです。解像度は 1,920 x 1,080 ピクセルなので、まあ普通です、
いわゆる “中華フォン” の粗悪さが顕著なのはディスプレイの色合いだと思いますが、Redmi Pro は OLED なので、そのような印象は全く受けません。
Redmi Pro ではリバーシブルな USB Type-C を採用しており、さらに、NFC や家電操作用の IR ブラスタを備えるなど、低価格モデルながらも機能はけっこう充実しています。
今回入手した Redmi Pro は最安モデルなので、プロセッサは MediaTek Helio X20(MTt6897) 2.11GHz(Mali-T880)、RAM は 3GB LPDDR3、ROM は eMMC 4.5 32GB です。
Helio X20 は 10 コア CPU なので高いパフォーマンスを期待されますが、プロセッサ全体から見るとミッドレンジクラスの SoC なので、期待よりも性能は出ません。このプロセッサは特にグラフィックス処理に弱りので、3D ゲームのプレイ中には映像が若干カクカクすることもありますが、この部分を除けば性能は満足できるレベルで、日常的に使っていてストレスを感じることはありません。
Redmi Pro は Xiaomi のスマートフォンで最初にデュアルカメラを採用しました。背面のメインカメラは 1,300 万画素(Sony IMX258)で、深度計測用に Samsung 製 500 万画素のサブカメラが搭載されています。デュアルカメラによって フォーカス速度と制度が向上し、さらに、F 値を擬似的に変更することが可能になりました。F 値の変更は Huawei P9 などの他社のデュアルカメラ端末でも可能です。
Redmi Pro のバッテリー容量は比較的大きいので比較的長い時間使えます。実際にバッテリーが切れるまで充電せずに動かし続けたところ、なんと 3 日以上もちました。当然、常に使っていたわけではないので 3 日間のほとんどの時間はスタンバイ状態だったのですが、それでも充電せずに 3 日以上も稼働状態を保つ機種はあまり多くないはずです。
4,000 ~ 5,000mAh のバッテリーを積んだ中華フォンは多々目にしますが、粗悪なセルを使っている場合がけっこう多いので、公証容量とは裏腹にすぐにバッテリー切れを起こす場合があります。Redmi Pro の場合、3 日以上もったのでこうったことはないと思います。
Redmi Pro は Android 6.0 を搭載したスマートフォンなのですが、MIUI 8 と呼ばれる独自の UIを採用しています。これは、Xiaomi が iPhone を強く意識して作った UI なので、全体的に iOS のような外観です。
MIUI 8 には様々な独自機能が組み込まれているので便利に使えるのですが、残念ながら、現時点では日本語に対応していないので UIの大部分で英語交じりで表示されます。
おそらく、海外端末に慣れていない方にとって Redmi Pro は UI 表示の部分や機能において使いづらさを感じると思いますが、$240 の価格でこれだけのスペックとカメラ・バッテリー性能を実現した機種はそう多くはないので、中華フォンを試す用途なら Redmi Pro は安くておすすめです。ちなみに、Gear Best の Redmi Pro は Google Play 対応です。
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