「Motorola Atrix 4G」を1日使ってみた感想(追加)

投稿日時 3月 8th, 2011 by juggly 投稿カテゴリ » ブログ
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Motorola Atrix 4Gを1日使ってみた感想です。他にも特徴など見るべきところがたくさんあると思いますが差し当たりこんなところです。

フルスペック

  • OS:Android 2.2.1(Froyo)
  • サイズ:116.8(H)×63.5(W)×10.9(D)mm
  • 重さ:約135g
  • ディスプレイサイズ:4インチ、解像度960×540(QHD)
  • ディスプレイ:TFT LCD、静電式マルチタッチ(最大2点認識)、24bitカラー
  • チップセット:NVIDIA Tegra AP20H 1GHzデュアルコア
  • メモリ:1GB
  • ストレージ:16GB
  • 外部メモリ:マイクロSD/マイクロSDHC(32GBまで対応)
  • リアカメラ:5MP、デュアルLEDフラッシュ、720p HD
  • フロントカメラ:0.3MP
  • 対応周波数:GSM/EDGE(850/900/1800/1900)、WCDMA(850/1900/2100) HSDPA 14.4Mbps、HSUPA 2.0Mbps
  • ネットワーク:Wi-Fi a/b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR
  • 外部端子類:マイクロUSB、マイクロHDMI(Type-D)、3.5mmオーディオジャック
  • センサー類:Gセンサー、デジタルコンパス、ジャイロセンサー、ライトセンサー、指紋センサー、近接センサー、A-GPS
  • バッテリー:1,930mAh、連続待受350時間、連続通話9時間
  • ソフトウェア:Firefox 3.6、Flash Player 10.1

Tegra 2の威力はどうか?

さすがTegra 2、高速です。最初に気が付いたのは、ブラウザを使ったWEBサイトの読込み速度がNexus Sより高速だったこと。一息速いように感じました。各アプリにおいて、データを読込みも速かったことにも気が付きました。UIにおけるアプリの切替えやメニューの移動などはヌルヌル・サクサク。1GBのRAMを積んでいることもあるせいか、複数のアプリを起動している場合でも、反応が鈍くなることや固まることは殆ど感じられませんでした。こら辺がTegra 2の威力かなぁと思います。既存の端末との違いを体感できると思います。

Tegra 2には、ULP GeForceという低消費電力ながらも高いグラフィック性能を発揮すると言われるGPUが搭載されています。ベンチマークの結果など今後紹介しますが、Need for Speed Shifをプレイしたところヌルヌル動いていました。ただ、Tegra 2かどうかは分かりませんが、Crazy Snowboardなど起動しないアプリがいくつかありました。

Tegra 2としては、Flashコンテンツを快適に再生できるハードウェアアクセラレーション機能、1080pでのビデオのエンコード/デコードに対応しています。まだ試していませんが、この機能の恩恵も受けられると思います。

発熱は?

多くのアプリを起動した場合や通信を頻繁に行うアプリを10分ほど使用した場合、気が付くほど本体下部が暖かくなります。一瞬HT-03Aを思い出しましたね。しかし、端末全体が暖かくなることはないのでカイロにはなりません(コンピュータなので発熱は付き物ですが・・・)。

RAMやストレージは何MB認識しているか?

Atrix 4Gには、1GBのRAMと16GBのフラッシュメモリが搭載されています。実際にRAMは837768KB(818MB)認識し、フラッシュメモリはアプリ用に1.42GB(10アプリほど入れた後の数値)、メディア用に10.71GB割り当てられています。残りはWebtop用などに割り当てられているようです(うろ覚えですみません)。

1,930mAhバッテリーの持ちはどうか?

デュアルコアCPUを搭載していることもあり、電力消費の分、大容量なバッテリーを積んでいると思っていましたが、実際のところはそうではなく、容量の分だけ待受時間も増えていると感じています。実際にBattery Loggerでデータを取ってみましたが、前の日の23時にフル充電を終え、その後セットアップなどを含む操作をしたり放電させていました。結局翌日の17時半に残り5%になり再度充電しました。寝ているときのスリープ時間を含む待受時間はざっと18時間、実働7時間~8時間は固いと思います。逆に、フル充電まで3時間~4時間くらいかかっていましたが・・・。

Atrix 4Gというより、Motorola製端末には、設定メニューに「Battery Manager」という節電オプションがあります。そのメニューでは、寝ているときなどディスプレイがスリープになった数分後に自動同期をOFFにする、バッテリー残量が30%を切ったら設定した輝度にするといった機能があり、設定次第ではさらに待受時間を長くすることができると思います。

私が行った放電テストでは、ディスプレイ輝度はオート、Wi-Fi、GPS、自動同期ON、CPUクロック1GHzで、これで18時間待受けられるので大容量バッテリーの恩恵を受けていると感じています。

持ちやすいか?端末として使いやすいか?

Atrix 4Gには4インチディスプレイ、1,930mAhバッテリーが搭載されています。一見デカいと思われがちですが、サイズは116.8(H)×63.5(W)×10.9(D)mmとコンパクトで薄く、バッテリーを含む重さは135gほどとまあまあ軽いといった感じです。端末の背面が丸みを帯びた形状なので薄さとあいまって手に馴染みます。

また、電源ボタンが端末上側面ではなく、背面上部という指を伸ばさなくても押せる良い位置に付いています。あと、ボリューム調節ボタンが端末右側面上部に付いているので右手で持った場合、音量調節がしやすいと思います。

Atrix 4Gは持ちやいとは思いますが、ナビゲーションキーをタッチした際の感触やリニアに反応しないことに対して使いづらさを感じています(個人差、慣れの問題を含みます)。1日数回と稀ですが、全く反応しなくなるという現象も見られます。

また、ディスプレイの表面パネルをタッチした際の柔らかい感触が個人的に気になります。Nexus SやGalaxy S、iPhone 4はAtrix 4Gよりも”硬く”、個人的にはそちらの方がタッチ操作しやすいと感じています。(これも個人差、慣れの問題を含みます)

それらを含めると、Atrix 4Gの持ちやすさや操作のしやすさは、所有している4インチ端末の中では、Nexus SやGalaxy Sの方が上だと個人的に思います。

ディスプレイはどうか?見やいか?明るいか?ミスタッチ無いか?

Atrix 4Gは4インチの液晶ディスプレイが搭載されています。解像度はQHD(960×540)ですが、PenTile配列なので、実際の解像度は公証値よりも低くなります。と言っても見た感じ気にはなりませんでした。一般的なFWVGA、WVGAよりも高解像度なため、画面上に表示できる情報量が多くなります。なので、例えば画面上に表示されるメニューの数が多くなることで、画面のスクロール回数が減るとか、同じ倍率でもブラウザ上に表示される文字数が多くなるといったことでその恩恵を受けられると思います。

ディスプレイの輝度は高く設定でき、外でも十分見やすい。高い輝度のままの使用はバッテリーを消費しやすくなりますが、Atrix 4Gのバッテリー容量は1,930mAhなので、その点も気にならないと思います。明るさについて、Galaxy SやDesire HDと外で比べてみたところ、Atrix 4Gが一番明るかったようです。

オート設定。

100%の輝度。かなり写り込んでいますね(^^;

タッチパネルの感度は良好です。タッチミスはありませんが、1日1回ほどバグります(何かのアプリが原因かも)。

ピンチズームはヌルヌル動くか?

標準ブラウザ、標準ギャラリーアプリにおいてそれぞれピンチーズームを試してみたところ、Nexus S、Desire HDよりヌルヌルではありませんでした。とはいえ実用レベルでストレスになるほどヌルヌルしていないというわけではありません。

Webtop使ったか?どうだった?

Webtop・・・これは、Laptop DockやHD Multimedia Dockに接続した場合にのも利用することができます。現在手元に専用ドックがないので試していません。しかし、root化すれば通常のHDMI接続でWebtopを利用できるようです。root化は簡単でSuper OneClickでできます。

Atrix 4GにはAT’&TのSIMロックがかかっているよね?解除できた?

はい、できました。ただ、NTTドコモ、ソフトバンク(スマホ専用SIM)、日本通信(b-talking SIM)を挿してみたところ、それぞれ音声通話は可能でしたが、パケット通信はNTTドコモの(open.)mopera.netかmpr,ex-pkt.netしか利用できませんでした。(詳しくはこちら

カメラはどうか?HD動画撮影できたか?

Atrix 4Gには500万画素カメラ、デュアルLEDライトが搭載されています。Tegra 2では1080pサイズのエンコード/デコードに対応していますが、現状では720pサイズまでの動画しか撮影できません。1080pは今後のアップデートで可能になるようです。

Atrix 4Gはカメラ機能に特化した端末ではないと思いますが、カメラの起動速度、カメラのシャッタースピード共に速く、LEDライトを2つ搭載しているので夜間における撮影でもそこそこ使えると思います。サンプル写真は5MPで撮影しました。

まとめ

ハイスペックでありながら大容量バッテリーを搭載し、さらに節電機能もあり、トータル長時間ヌルヌル・サクサク感を味わえる。良い端末を手に入れたと思います。しかし、ナビゲーションボタンの反応や表面パネルの感触、発熱に対して若干不満を持っていたりします。

追加1

OSはAndroid 2.2.1だが不満は無いか?

Froyo搭載なのでAndroidマーケットで公開されている多くのアプリができる、最新のGoogleアプリが利用できる、Gingerbreadへのアップデートも予定されていることからOSバージョンにおける不満は今のところありません。

Atrix 4Gは買いか?

Atrix 4Gには技適マーク等の表示がありません。なのでノーコメント。国内における利用は自己責任でお願いします。

Atrix 4Gはどこで購入できる?

Motorolaの直販サイトで$600程度(6万程度)で購入できます。http://www.motorola.com/Consumers/US-EN/Home

しかし、日本への配送は行われないため、購入には海外転送サービスなどを利用する必要があります。