Sony Mobile Xperia Z1(C6903)開封の儀&ファーストインプレッション
Sony Mobileより先週発売された「Xperia Z1」を入手したので早速開封の儀を執り行います。(業務連絡:ガジェット通信様。本記事の利用はご遠慮ください)
Xperia Z1は今年2月に発売された「Xperia Z」の後継機種で、Sony Mobileの新しいグローバルフラッグシップとして世界中で発売されます。もちろん、日本での発売が決定しており、NTTドコモとKDDIの冬モデルの主力製品として今秋に投入される見込みです。
Xperia Z1もXperia Zと同じ5インチフルHD解像度の液晶を搭載しており、筐体デザインもXperia Zを継承していますが、側面が削り出しのアルミフレームで覆われるなどデザインは一部変わっています。また、ディスプレイ、プロセッサ、カメラでも改善が施されており、映像の表示、処理性能、グラフィックス性能、写真・動画の撮影性能も向上しています。詳細はこちらの記事をご参照ください。
今回入手したXperia Z1は英国で先週末に発売されたLTE対応版「C6903」です。カラバリはブラック、ホワイト、パープルの3色ありますが、私が選んだのはブラック。もちろん、SIMロックフリーです。値段はけっこうしましたが、SmartWatch 2 SW2がショップ側からプレゼントされるので、実質価格はは6万円弱になると思います。
Xperia Z1のパッケージング
製品箱のデザインは他の海外版Xperiaと大体一緒です。特にXperia Z1ならではというものはありません。
同梱品は、Xperia Z1本体、Micro USBケーブル、インイヤータイプのヘッドセット(ブラック)、スペアのイアピース、取説などの書類のみ。ショップが付けたものだと思いますが、液晶保護フィルムも同梱されていました。その他、英国版に特別なものは含まれていません。バッテリーは内臓型なので別途同梱もしていません。
Xperia Z1の外観
Xperia Z1のボディはXperia Zと同様に全体が1枚の板のように見えて、全方向でバランスのとれた“OmniBalance”デザインを採用しています。パッと見はXperia Zに似ていますが、本体の周囲がダブルアルマイト加工を施したアルミフレームで覆われるなど少し変化しています。このアルミフレームのおかげだと思いますが、本体の作りはXperia Zよりもしっかりとした感じになったと思います。
Xperia Z1の筐体サイズは144 x 74 x 8.5mm、質量は170gです。Xperia Zが139 x 71 x 7.9mm、質量は146gなので、Xperia Zよりも大きく、重くなりました。スペックシートに掲載されているサイズを比較すると大きな違いがありそうに思わると思いますが、実際に持ってみると予想よりも(Xperia Zよりも)“デカい”、“重たい”という印象は受けませんでした。そう感じるのはたぶん、エッジ部にが丸みが付き、その分、手にフィットするようになったからだと思います。
Xperia Z1のヘッドホンジャックにキャップはありませんが、IP55/IP58レベルの防水・防塵に対応しています。防水レベルはXperia Zよりも高いので、プールでの水中撮影は可能だと思います(故障しないという保証はありませんが・・・)。有線型のヘッドホンを利用する場合、いちいちキャップを開閉することが無くなったので、その点は嬉しいですね。
音楽や動画などの音を出力するスピーカーは本体下部に移動しました。Xperia Zにはカメラシャッター付近に搭載されており、右手で持った場合にスピーカー口を塞いでしまう事が頻発していたこと思いますが、Xperia Z1では搭載位置が変わったのでその問題はほぼ解消されました。スピーカーが単に移動しただけではなく、サイズが大きくなっているので、音質も向上したように感じました。
Xperia Zに無かったカメラシャッターはXperia Z1には付属しています。ボタンの硬さは柔らかめで、ストロークは既存モデルよりも長め。半押し・全押しはしやすいと思いました。
左側面には中央にマグネット式充電端子、Micro USB端子、Micro SDカードスロットがあります。Micro USBとMicro SDカードスロットにはカバーが付いています。
右側には中央に電源ボタン、左端にカメラシャッター、その間にボリュームボタン、電源ボタンの右隣りにはSIMカードスロット(Micro SIM)がアリます。
Xperia Z1のディスプレイ
Xperia Z1のディスプレイサイズ・解像度はXperia Zと同じ5インチ1,920✗1,080ピクセル(Full HD)です。Sonyのディスプレイ技術”TRILUMINOS Display for mobile”のほか、モバイルBRAVAエンジン2をアップグレードした「X-Realityエンジン for Mobile」を搭載しています。ディスプレイは良くなったかと思いますが、私の目には両者に大きな違いはないようにみえます。同じ写真で表示を比べて見たところ、Xperia Z1の方はやや色あせた感じ、Xperia ZはXperia Zよりビビッドなものとなっています。
タッチパネルについては、前後の飛散防止シートが変わったのか、Xperia Z1の方が滑らかで、また、指紋も付着しにくくなったように感じました。タッチ感度は良好で、エントリーモデルのように指への追従がぎこちなかったり、フリックミスをすることはほぼありませんでした。
Xperia Z1のソフトウェア
今回入手したXperia Z1には「14.1.G.1.518」ビルドのファームウェアが最初に搭載されていました(今はアップデートが配信されているようですが、私のXperia Zにはまだ降っていません)。
OSバージョンはAndroid 4.2.2です。Xperia Z1のソフトウェア仕様はXperia Z Ultraと同等です。Xperia Zと比較すると、ホームアプリ、システムUI、壁紙はデザインが一新し、SonyのメディアアプリもSonyのクラウドサービスを統合した最新バージョンにアップデートされています。また、アプリ起動履歴は標準Android風になり、スモールアプリはウィジェットに対応したほか、1度に復数のツールを表示させることも可能になっています。
プリインストールアプリです。
Xperia Z1のカメラ
Xperia Z1の大きな特徴はカメラのハード・ソフトが進化したところです。ハード面はXperiaスマートフォンで初めてコンパクトデジカメに多く採用されている1/2.3型のCMOSイメージセンサー(Exmor RS for Mobile)を採用。画素数は2,070万画素に向上しています。また、レンズはF2.0 27mmと従来モデルよりも明るく広角なレンズを採用しています。さらに、Sonyのデジカメにみられる画像処理プロセッサ「BIONZ」も組み込まれました。カメラのハードウェアスペックは大幅に強化されたことになると思います。一方、カメラプアリも新しくなっており、外部アプリにも対応するなど、ソフト面も改善されました。
カメラUIはシャッターボタンが丸型に変わり、その下に撮影モード切り替えボタンが追加されました。撮影モードは「おまかせプレミアム」、「マニュアル」、「タイムシフト連写」、「ピクチャーエフェクト」、「スイングパノラマ」、「ARエフェクト」、「Info-eye」、「Social Live」が標準で選択可能です。Xperia Z1にはGoogle Playストアで配布されている「Xperia Camera App」を組み込むことができるようになっており、この撮影モード画面よりサードパーティのカメラアプリなどを呼び出すこともできるようになっています。
ちなみに、Xperia Z1のカメラを起動するとサイバーショットの起動音が鳴るようになり、フォーカスやシャッター音もサイバーショットのものに変わりました。
Xperia Z1のパフォーマンス
Xperia Z1のプロセッサはSnapdragon 800 MSM8974 2.26GHzクアッドコア、RAM容量は2GB、内蔵ストレージの容量は16GB。体感的な性能を端的に述べると“申し分ない”、“たいへん満足”です。Xperia Zでアプリ内のボタンを押した時に感じていたわずかなラグや、画面切替時のカクつく動作はXperia Z1で軽減されたように感じます。タスクキル実行直後の空きRAM容量は約1,2GB、内蔵ストレージの実効容量は11.72GBでした。
バッテリーの持ちについてはこちらの記事をご参照ください。
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