EUの測位システム「Galileo」の運用が開始
EU が主導して開発した人工衛星による新たな測位システム「Galileo」の初期運用がついに始まりました。
Galileo は、米国が運用している GPS やロシアが運用している GLONASS のように、人工衛星を利用して地球上の位置を測位できる全地球航法衛星システムのことで、17 年前に計画がスタートし、これまで 10 億ユーロもの巨額の費用を投入して開発が進められてきました。
Galileo も GPS や GLONASS と同様に対応する受信機を内蔵したスマートフォンやハンドヘルドデバイス、カーナビで利用することができますが、現時点で対応機種は多くありません。2016 年 7 月時点でスマートフォンはスペイン BQ の「Aquaris X5 Plus」のみとなっています。
Galileo は GPS や GLONASS よりも基本設計が新しいこともあって、従来の測位システムに比べて測位にかかる時間は短く、誤差も少ないのが大きな特徴です。また、民間主体でシステムを運用していることから、軍事用の理由で性能が劣化することはなく、安定的に利用することができます。
Source : phys
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