KDDI、スマホの位置情報を利用した事故防止システムを開発、2月に実証実験を実施
KDDI は、トヨタと共同でスマホの位置情報を利用して交通事故を未然に防ぐ新技術を開発し、日本交通や出前館と共同で実証事件を実施すると発表しました。ほぼ全てのスマホに搭載されている GNSS 機能を事故の抑止に活用することはこれまでありそうでなかった興味深い取り組みです。
KDDI らが開発した技術とは、自転車や原付き、自動車が同時刻に同じ交差点に差し掛かると、それぞれのドライバーのスマホに接近情報を通知し注意を促すというものです。
この説明だけだと実用性が乏しいように思えるかもしれませんが、この技術の中では、ユーザーの位置情報を収集するトラッキングサーバが道路や交差点の形状、乗り物種別に応じて通知を出すタイミングを最適化し、それぞれのドライバーに対して精度の高い通知を発行します。通知に関しても安全性を配慮して、音、バイブレーション、警告画面を使用するなど、かなり本格的なシステムとして構築されています。ちなみに、この技術は au 回線意外のスマホでも利用可能とされています。
実験は東京都板橋区の公道で 2 月 1 日から 2 月 28 日の期間で実施され、出前館の配達員や日本交通のタクシードライバーのスマホにこの技術を用いたアプリを搭載して機能の有効性を検証します。
実験終了後の計画について詳細は公開されていませんが、KDDI は実験後も商用サービスの提供に向けて取り組みを継続させていくと述べています。社会的意義の強い取り組みでもあるのでぜひサービス化してほしいところです。
Source : KDDI
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