Qualcomm、IoTの5G導入を支援する5G NR-Lightモデム「Snapdragon X35」を発表
現在のモバイルブロードバンドは 4G から 5G への移行段階にあり、スマホでは 5G の普及が進んでいますが、それ以外の IoT 機器やウェアラブルデバイス、その他のコネクティッドデバイスは依然として 4G に依存しています。こうした状況を改善すべく Qualcomm が 5G NR-Light をサポートした IoT 機器向けのモデム「Snapdragon X35」を投入すると発表しました。
Snapdragon X35 は、5G NR-Light(Sub-6 SA)と 4G(LTE Cat4+)をサポートした小型機器向けのマルチモードモデムです。デバイスメーカーの 5G 採用を促進し、社会全体の 5G シフトを加速させることを目的に開発されました。
新型モデムは、エントリーレベルからプレミアムクラスまで様々なユースケースやアプリケーションに対応し、その導入に際して Snapdragon SoC は不要、Snapdragon X35 のみで 5G 機能を実装できるよう設計されています。
Snapdragon X35 は、完全な 5G NR 仕様から一部の機能を省き簡素化した 5G NR-Light をサポートするモデムとしては世界初の製品で、IoT 機器向けに設計を最適化し、小型でコスト効率が高く、消費電力も少ないとされています。既存の LTE モデムと共通のインタフェース仕様を採用しているため、デバイスメーカーは既存デバイスのモデム設計を大きく変更することなく Snapdragon X35 を搭載でき、消費電力に関しては、これまでの Snapdragon モデムの中で最も小さいとされています。
また、Snapdragon X35 は、ダウンリンク最大 220Mbps、アップリンクは最大 110Mbps のスループット、デュアルバンドの GNSS(L1+L5)をサポートしています。
Snapdragon X35 モデムは、2023 年前半にサンプル出荷が開始され、商用デバイスは 2024 年前半に登場する見通しです。
Source : Qualcomm
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