世界中へ1分1セントから電話をかけられる「FringOut」がスタート、実際に使ってみた
先月、『fring、世界中の固定電話や携帯電話に1分1セントで電話をかけられる「fringOut」を発表』という格安料金の電話サービスを紹介しましたが、そのFringOutが実際に利用できるようになりましたので早速国内で使うとどんな感じなのか試してみました。
その前、FringOutを利用するには、Androidに「Fring」という統合IM・VoIPアプリをインストールしておかなければなりません。また、Fringを利用するにはアカウントの作成も必要です。
ここでFringOutの料金体系を説明しておきます。
FringOutは基本的にドイツ、インド、米国、英国の固定電話に対する電話が1分1セントでかけられます。それ以外の例えば日本の固定電話だと1分2セントかかります。また、日本の場合、携帯電話にかけると料金が変わり、1分12.5セントかかります。ちなみに米国国内だと現時点では固定・携帯関係なく1分0.9セントで電話をかけられます。固定か携帯か、はたまた地域によって料金が変わります。ここは注意が必要ですね。
レートは全て米ドル、欧州ユーロで計算されます。各国へのレートは、http://www.fring.com/fringout/rates/ で確認できます。
FringOutのクレジットを購入
FringOutを使って電話をかけるにはまずFringOutクレジットを購入しておかなければなりません。クレジットはFringアプリまたはPCサイトで購入可能。PCサイトの方が楽です。
FringOutは、10ドル、20ドルパックの前払い制で、PayPalかクレジットカードで購入できます。後は「Next」を選択して決済を済ませば購入完了です。簡単です。
すると、PCサイトでも、Fringアプリでも残金、通話履歴を確認できます。FringOutを使ってかけた電話の通話履歴は電話本体の通話履歴には残りません。ここで確認するしかありませんでした。
FringOutを使って電話をかける
ここからが本番。FringOutを購入後、アプリ上に表示される連絡先を選択すると次の図のような画面が表示されます。ここで注意すべきなのは電話を全て国際電話スタイルでかけなければならないこと。「+」記号+国番号+(先頭の0を省いた残りの電話番号)と言う感じです。下の図はソフトバンク契約のiPhoneに対して電話をかけているところですが、080xxxxxxxxと言う電話番号なら、+8180xxxxxxxxという形にしなければなりません。固定電話にかける場合も同じです。
残念なことに、FringOutで電話をかけると、相手には非通知(11-223-344)という番号でかかってしまいます。もしかすると対処法があるかも知れませんけど。一応ソフトバンク、ドコモ、b-Mobileの電話番号にかけてみてそういう結果になりました。
さて、問題の通話品質ですが、FringOut機側(Galaxy S)はWi-Fiで接続し、日本国内の固定電話、携帯電話にかけてみたところ、固定電話の呼び出し、レスポンス共にほとんどラグは無く、通話品質も実用レベル。
しかし、携帯電話にかけた場合、発信してから相手の電話の着信音がなるまでに約10秒。通話時のラグは大体2~4秒と言ったところ。自分で電話2台を持ってテストしただけなので実際の使用感覚は分かりませんが、普通のキャリアを介した電話の一般的なラグよりもさらに悪いと思います。この辺はネットワークの利用状況、Fringサービス側の混雑状況などが影響してくる話だと思うので絶対にそうだとは言えませんが、普通の電話より若干ラグがあると考えた方が良いと思います。
日本の場合だと携帯電話にFringOutを使って電話をかけると1分12.5セント(約10円)なのでキャリアの無料通話分を使った方がよく、FringOutは固定電話(1分0.2セント=約2円弱)に対して使うと有効的だと思います。
ちなみに、FringOutが利用できるようになったせいで、Fringからキャリアを使った電話をキックできなくなりました。
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