Google、2012年に買収を完了したMotorola Mobilityを中国 Lenovoに29億ドルで売却
米Googleは1月30日、同社が2012年に買収を完了した米国の携帯端末メーカー Motorola Mobilityを、中国のPCメーカー Lenovoに売却することでLenovoと合意したと発表しました(正確にはMotorolaのスマートフォン事業をLenovoが買収するということです)。
Googleの発表によると、LenovoによるMotorolaの買収金額は29億1000万ドル(約3000億円)です。GoogleがMotorolaを買収したときの125億ドルよりも大幅に少ない額となっています。
GoogleのCEO Larry Page氏は発表の中で、‟Lenovoは、MotorolaをAndroidエコシステムの主要プレイヤーにするための専門知識と実績を持っています。彼らは、ハードウェアに関する多くの経験を持っており、さらに、グローバル市場へのリーチもあります。また、Lenovoは、2005年にIBMからThinkブランドの買収したときと同じように、Motorolaの確固たるブランドアイデンティティを維持する意向を示しています。”と述べました。
MotorolaのCEO Dennis Woodside氏は、‟我々は、次の1億人にモバイルインターネットをもたらすことを目標に設定しており、それを達成するためにLenovoは最適なパートナーになる”と述べています。
Lenovoは2013年のスマートフォン世界シェア5位のメジャーブランドです。同業者となるMotorolaにとっては、買収後のシナジー効果を期待できるでしょう。ただ、米国メーカーであるMotorolaが米国外のメーカーに売却されることに技術流出を懸念されるところですが、Motorolaの特許ポートフォリオの大半は今後もGoogleが所有を継続し、Lenovoに対してライセンス契約という形を通じて供与されることになっています。
今回の取引については、まだ米国と中国の規制当局の承認が得られていません。
Source: Google、Motorola、Lenovo Japanの日本語発表文
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