MWC 2014 : Samsung、Android向けセキュリティプラットフォーム「KNOX 2.0」を発表
Samsungは2月25日、MWC 2014で同社のAndroid向けセキュリティソリューション「KNOX」のメジャーアップデート版「KNOX 2.0」を発表しました。
Samsung KNOXは、同社が独自に開発したAndroidベースのセキュリティプラットフォームのことで、「コンテナ」と呼ばれる暗号化されたスペースに通常のAndroidから分離された別のAndroidシステムを構築することができる、BYOD利用をターゲットにした機能です。サービスは昨年10月より提供されており、海外ではGalaxy S 4やGalaxy Note 3などの主要製品に組み込まれています。
今回発表されたKNOX 2.0では、ユーザー認証情報と各種暗号化キーの情報をハードウェアチップの実装された「トラストゾーン(Trust Zone)」で管理することが可能になり、盗難や紛失、ハッキングなどによる被害による端末とユーザ情報の保護能力が向上しました。
また、KNOX環境を利用する場合に、パスワードだけでなく指紋認証を使用した2段階認証もサポートしたほか、リアルタイムで端末をモニタリングして非承認のカーネルコードの実行を防ぐことや、KNOX環境にアプリをインストールするのに必要だったアプリの変換操作が不要になり、対応アプリも大幅に拡大しました。
さらに、コンテナ内部と外部で個別のAPNを設定することが可能になり、プライベート環境と仕事環境のネットワークを分離することのほか、それぞれの環境で通信料を区別することも可能になりました。個人の端末を会社に持ち込んでいる場合はKNOX分の料金を計算することも容易になります。
KNOX 2.0は2014年Q2中に商用展開される予定で、まずはGalaxy S 5に実装されます。
Source : Samsung
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