MITとUC Berkeleyが眼鏡やコンタクト不要でスマートフォンの画面を鮮明に見ることができるディスプレイ技術を開発
視力が悪い場合には眼鏡やコンタクトで視力を矯正することがここ数百年の常識だと言えますが、それらを使用しなくても裸眼でスマートフォンやタブレット、PCなどの画面を鮮明に見れるようにする画期的なディスプレイ技術が開発されました。
カリフォルニア大学バークレー校とマサチューセッツ工科大学の研究者らはユーザーの視力に合わせて画面の比率を自動的に調整するディスプレイ技術を共同で開発しました。人の目を矯正するのではなく、ディスプレイ側の表示を調整してユーザーの裸眼視力に合わせるということです。
共同研究チームが公開したプロトタイプは、iPadと追加のディスプレイとの間に75マイクロメートルの微細なピンホールを390マイクロメールの間隔で配置した特殊なフィルムを追加することで、表示のシャープネスを大幅向上させ、焦点が合わない画像を補正するためにDeconvolution技術を応用した独自のアルゴリズムで表示を調整します。
この技術は、特に老化によって目の水晶体の弾力性が落ち、近くの物体に焦点を合わせる能力が低下する「老眼」の方にとって手元のスマートフォンやタブレットの画面を老眼鏡無しでも鮮明に見ることができるようにします。ディスプレイの特性を考えると、PC作業の時にだけ眼鏡を使用している方でも眼鏡不要にすることもできるでしょう。
Source : MIT News
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