monoshi SCZ-003 for Xperia Z2レビュー : 国内の金属加工のプロが作った“Made in Japan”のXperia Z2用アルミバンパー
長年、大手メーカーのデジカメや携帯電話などの外装筐体を製造してきた株式会社エスケイケイさんから、同社が最近立ち上げたスマートフォンアクセサセリーブランド「monoshi」のアルミバンパーをご紹介に預かったので、私も実際に購入し、奈良の金属加工のプロが作ったアルミバンパーを試してみました。そのレポート記事になります。
monoshiブランドのコンセプトは、「シンプルで上質感、高いクオリティ」。販売先はネット通信で、現在は、iPhone5/5s用のアルミバンパーとXperia Z2用のアルミバンパーが販売されています。今回はXperia Z2用「SCZ-003」を購入しました。通販サイトをご覧になるとわかると思うのですが、monoshiブランドのアルミバンパーは他社製品に比べて高額です。Xperia Z2用は14,800円(税込み)もしました。iPhone用は9,800円(税込み)です。
monoshiオンラインショップ
http://monoshi.jp/
しかし、高額なのにはちゃんと理由があります。その点が気になったので、同社の広報担当者様にお話を伺いしたので回答を掲載します。
Q。御社の製品は他社の製品に比べて明らかに高額です。何か理由があるのでしょうか?
A:弊社のアルミバンパーが割高になっている理由のひとつは、企画・開発・製造の全てを日本で行っているため、“Made in Japan”となっている点です。
素材についても、製作は5000系アルミの1枚板の材料から全て削り出しで作っております。Xperia Z2の場合は、四隅のコーナー部が球面体の形状をもっているため、バンパーの四隅の内面も球面で削りだしています。そのため、バンパーをコンパクトにすることができました。この部分は切削加工でも非常に難易度の高い加工になっております。
Q.仕上げや、“こだわり”ついて教えてください。
仕上げにつきまして、弊社は昔からウォークマンの外装筐体やデジタルカメラ、携帯電話のアルミ外装筐体を手掛けてきたため、品質基準では、大手メーカー製に準拠したレベルの仕上がりとしております。こだわりにつきましては、シンプルさ、コンパクトさ、上質感にこだわりました。
Q.アルミを用いた製品なので、サビやキズが気になるのですが、その点については何か対策を講じているのでしょうか?
表面処理といたしまして、アルマイト処理を施しております。基本的には、アルミニウムは表面に薄い酸化被膜があるのですが、アルマイト処理はそれを利用して着色、表面硬度の向上を図る処理でございます。そのため、アルマイト処理により、サビやキズを防止することができます。既にデジタルカメラの外装筐体等でも使用されている技術でございます。
なるほど、つまり、金属加工のプロがその技術を惜しみなく注いで作った、ワンランク、いや、ツーランク上のアルミバンパーということみたいです。Xperia Z2用は、価格が14,800円と他社製品で多い3,000円前後よりもはるかに高額です。しかし、価格に見合う品質となっているようです。金属加工メーカーによるMade in Japan製品ってところがグッときますよね。
商品は高級品らしく、ウレタン材を敷き詰めた箱に入って送られてきました。同梱品は、アルミバンパー、ネジスペア×1、六角レンチ、マグネット充電端子用アタッチメント(!)です。
バンパーの表面が安価な製品とは違って、緩やかにカーブしており、Q&Aでも紹介したように、内側の角は丸く加工されています。この加工のおかげで端末との密着感が増し、全体がコンパクトでガタの無い装着感を実現しているというのです。私が製品を見て触って感じたのは、変なアルミっぽさが無いところですね。アルミはアルミでも、安物だとアルミ感丸出しの外観・表面仕上げなのですが(説明が難しいです)、monoshiの製品はまるでXperia Z2のアルミフレームのような感じでした。
装着するには、下部のパーツがネジで外れるので、付属の六角レンチで外し、端末をスライドさせる形で装着します。後は、外した下部のパーツをネジ留めするだけです。
装着しました。製品は筐体と密着してコンパクトになるよう設計されているのですが、当然のことながら、バンパーの厚みにより端末の横幅も少し大きくなります。ただ、表面がラウンド型の形状なので、手の平がバンパーの角に当たることで受ける違和感はさほど感じませんでした。アルマイト処理が施されているので、質感はしっとりとしています。もちろん、端末がバンパー内でグラグラと動くことも無し。さすが価格だけのことはあると思いました。
Xperia Z2のコネクタやボタン用のクリアランスもバッチリです。ノイズキャンセリングヘッドセットもカチッとはまりました。
パッケージには本製品用のマグネット充電端子アタッチメントも付属しているので、充電器側をこれに付け替えればこれまでどおり置くだけで充電できます。
まとめ
市販のアルミバンパーの相場からすると、14,800円は高すぎです。しかし、同社の製造へのこだわりや、実際に使用してみて私は満足しました。値段が値段なので、“絶対に買うべし”とは言えませんが、アルミバンパーをご所望の高級志向の方にとっては良い選択肢になると思っています。
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