Huawei Ascend P7が3DMarkのランキングから除外、CPU / GPUブースト機能が発見される
3D グラフィックス性能のベンチマークアプリ「3DMark」を提供している Futuremark が Huawei のグローバルフラッグシップモデル「Ascend P7」でルール違反となるベンチマーク最適化機能が見つかったとして、この機種を 3DMark のスコアランキングリストから除外したと発表しました。
Ascend P7 の除外は、過去に Samsung や HTC の一部の機種でも話題となった特定のアプリで端末の性能を通常状態から引き上げるブースト機能によるものです。これは、”プラットフォームはベンチマークアプリの実行を検知してはいけません。プラットフォームはベンチマークアプリの実行を検知して通常とは異る状態に改変することを禁止します”という同社のルールに違反することになっているので除外されました。
その根拠となったのはAnandTech の記事で報告されたテスト結果です。調査によると、Ice Storm Unlimited テストを Google Play ストア版を利用して実行すると7,462点だったものの、名前をリネームした 3DMark でテストしたところ5,816点しか出ませんでした。また、Google Play ストア版をテストしている時には、CPU クロックが最大になり、GPU クロック数も 10% 上がる挙動が確認されており、3DMarkの実行に反応して性能を引き上げているとみられています。
スコアそのものを水増ししているわけではないので、ブースト機能が発動しても実力のうちと言えます。しかし、通常は発動しない機能なので、スコアを見たユーザーに誤解を与える可能性があります。それを防ぐために同社はAscend P7とスコアを比較できないようランキングから除外しました。
Source : Futuremark、AnandTech
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