Android 5.0(Lollipop)ではこれまで以上にroot化が困難に
Android スマートフォン・タブレットにおけるエンドユーザーの root アクセスは Android の登場以来から許可されておらず、一部のカスタマイズ・ROM 焼き愛好家さんは保証の無効になる方法を使ってそれを可能にしているのが現状です。Android はバージョンアップのたびにセキュリテイも強化されており、root 化もしづらくなっていっている中、Android 5.0 (Lollipop)ではこれまで以上に root 化することがが難しくなったと有名なハッカー Chainfire 氏が同氏の Google+ ページで述べていました。
彼は先日リリースされた Nexus 5 と Nexus 7 の Android 5.0 プレビュー版「LPX13D」を調査した結果このことを発見しました。Android 5.0 はまだ正式にはリリースされていないので、リリース版では状況は変わっているかもしれませんが、彼によると、Android 5.0 では全てのデーモン(Windows でいうサービスのこと)は SELinux の流れで起動される仕組みに変更されており、たとえ root 化できたとしても、root アクセス時に必要になる SuperSU デーモン(deamonsu)が SELinux による制限を受け、アプリからの root アクセスを制御できなくなってしまうそうです。
この仕様変更には対処策があります。それは Linux カーネルを修正して SuperSU デーモンの起動を従来どおりに戻すことです。彼は Nexus 5 と Nexus 7 の root 化方法で SuperSU デーモンを起動するスクリプトが init から実行されるよう修正しました。つまり、root化するにはカーネルの変更も必要になってくるということです。Android 5.0 でも root 権の利用は可能なのですが、少なくとも LPX13D ビルドではカーネルも修正版に書き替える必要があります。デーモンの起動方法は正式版でも同じでしょうから、この流れは変わらないと思われます。
Source : Google+
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