IOMeterでHT-03Aに搭載したマイクロSDのパフォーマンス比較
HT-03Aを購入すると、Kingson SDC/2GBというマイクロSDが試供品として添付されてきますが、多くの方は容量的、性能的な問題からおそらくClass6の16GBマイクロSDを購入して利用していることが多いかと思います。
私も一応、Class6、4GBのマイクロSDを別途購入して利用しているのですが、Class6だからといって劇的に書き込みがよくなったとか、ベンチマークの結果がよくなったというのは感じませんでした。
まあ、どんなマイクロSDを使ったとしてもHT-03AのしょぼしょぼスペックではいくらClass6にしたとは言っても変わりはないだろ?ということを確認するために、IOMeterというディスクベンチマークソフトを使ってマイクロSDの性能を測ってみました。
IOMeterというのはもともとIntelから提供されていたもので、その後オープンソースとなった結構血統の良いアプリです。2006年7月のリリース以来アップデートされていないので、今のディスク事情にはマッチしないかな?と思いつつも、昔から使っていたベンチマークアプリだったのでとりあえずこれで試しました。
このIOMeter、国内だと企業向けストレージ製品を製作しているH社がその評価のために使っていたみたいです。その担当部署の方からテスト用のパターンファイルをもらってそれを使ってテストしました。
テスト方法は、docomo純正のマイクロSD(Kingston SDC/2GB、おそらくClass4.)と別途購入したPQIのClass6 4GBマイクロSDを入れたHT-03AとPCをUSBケーブルで接続し、HT-03AをUSBメモリモードにしてPC上からUSBメモリとして認識させて、その認識したドライブめがけてIOMeterでテストするということです。
テストパターンは、1KB、2KB、4KB、8KB・・・2MBのSequential Read、Sequential Write、Random Read、Random Writeをテストします。
ここでは各テストにおける「MB/s」をそれぞれ比較してみます。下のグラフは、横軸にテストパターンのサイズ、縦軸に性能(MB/s)を表しています。また、左側はdocomo純正マイクロSD、右側はPQIのClass6マイクロSDの測定結果を表しています。
これらの結果から、Class4もClass6もたいした性能差はないということがわかりました。
テスト中にadbコンソールからvmstatを動かして負荷のかかり具合を見ていましたが、どのパターンでもCPUがアイドル状態であることがほとんどなく、プロセスにブロックがかかった状態、Write時には思いっきりwaitがかかっていたようで、とてもとてもClass6の性能を引き出すようなものではないみたいです。
で、マイクロSD単体の性能は?と思う方が圧倒的に多いかと思いますが、面倒だったので測定していません(^^;
もしかすると、両マイクロSDとも単体の性能も変化なかったりして・・・、暇ができたら単体の性能もとっておこうかと思います。
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