Google、Google I/O 2016で「Android N」の変更点などを紹介
Google は 5 月 18 日(現地時間)、米国で行われた Google I/O 2016 カンファレンスの基調講演で、Android の次期メジャーアップデート版「Android N」の詳細を公開しました。
Android N の概要については、こちらの特集記事で紹介しているように、3 月にリリースされた Developer Preview である程度の内容が明らかになっています。Google I/O 2016 では、Android N のおさらい + 未発表の新機能が紹介されたほか、今後の開発スケジュールも公開されました。バージョン番号やコードネームは発表されていません。
Google は Google I/O 2016 の中で、Android N の大きな変更点を「パフォーマンスの向上」「セキュリティの向上」「生産性の向上」としました。
パフォーマンスについては、Vulkan API のサポート強化や Jack コンパイラと呼ばれる新しいアプリランタイムに導入です。セキュリティについては、Google Play のセキュリティ向上やアプリ自身のセキュリティ向上に関する変更が行われています。生産性については、マルチウィンドウやピクチャーインピクチャー(Android TV)のサポート、クイックスイッチの導入(アプリ履歴ボタンの 2 回押し)、通知システムの刷新(クイックリプライや長押しでの通知設定変更など)です。
また、Android N では Unicode 9 の絵文字をサポートし、顔や人物の絵文字がより人間らしい外観に変わったほか、72 種類の新絵文字が利用できるようになります。
Google I/O 2016 で発表されたのは「VR Mode」です。VR Mode は Android N を搭載したスマートフォンでアプリやコンテンツをバーチャルリアリティで体験できるようにする機能になります。
さらに、Preview 3 からシステムアップデートを Chromebook のようにバックグラウンドで実行する機能も追加されました(初期の Preview 版より実装されている「自動システムアップデート」ですね)。
Android N の正式リリース時期は「晩夏」と案内されました。また、同日より Android N Developer Preview 3 をベータ品質のテスト版として配布しています。
Source : Google
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