東京オリンピック・パラリンピックのメダルには廃棄スマートフォンなどの貴金属を活用
4 年後の 2020 年に日本で開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、メダリストに与える各メダルに国内で廃棄されるスマートフォンや小型電子機器に含まれている貴金属を使用するというリサイクルプランが検討されているそうです。
リサイクル資源をメダルに活用するアイデアは、今年 6 月 10 日に行われた東京オリンピック・パラリンピックの運用計画に関する各社の協力提案の会議で議論されたことです。この会議には五輪の組織委員会や政府、東京都、NTT ドコモ、田中貴金属などが參加したと言われています。
会議の中では、これらの廃棄物にはオリンピックとパラリンピックの全メダルを作成するのに十分な量の貴金属が含まれていると報告されました。
ロンドン五輪の場合、全てのメダルを作成するのに金は 9.6kg、銀は 1,210kg、銅は 700kg 必要だったところ、2014 年の一年間に国内で廃棄された電子機器の貴金属を合計すると、金は 143kg、銀は 1,566kg、銅にいたっては 1,112 トンも含まれていたというのです。銀が若干足りていませんが、調査データによれば、金と銀はリサイクル資源でまかなえそうです。
メダル用の資源は豊富にあると言っても重大な課題があります。それは、現状では国内に廃棄物から集収する貴金属を集約する仕組みが無いことです。また、廃棄物から出る貴金属はただちに他の製品を製造するのに転用されるのが実態で、メダルのためにどれだけの資源を確保できるのかも重要になってきます。
Source : Nikkei
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