Mozilla、Firefox OSを担当していたコネクティッドデバイスチームを解体へ
Mozilla が失敗に終わったスマートフォン OS「Firefox OS」の開発やサポートを担当していた「コネクティッドデバイス」チームを解体することを決定したと CNET が伝えました。
Firefox OS については、昨年 7 月の時点で同 OS を採用した全ての商用デバイスの開発から撤退しており、それ以降、パナソニックに供給したスマートテレビ用 OS の保守を継続している状況でした。
CNET によると、Mozilla はチーム解体と同時に約 50 人のエンジニアを解雇する予定で、その中には Mozilla でコネクティッドデバイスチームに 2 年以上在籍した副社長の Ari Jaaksi も含まれているとされています。
Mozilla はコネクティッドデバイスチームを解体した後も IoT の研究と開発を継続しますが、直近で新しいプラットフォームが発表されることはないだろうと言われています。
約 4 年前に発表された Firefox OS はほぼ全てを WEB 技術で構築するという非常に面白いコンセプトを持っていました。Firefox ではアプリ、UI、ホーム画面などの主要な部分と OS の一部は HTML や CSS、JavaScript で構築されており、主にローエンドモデル市場でのシェア拡大が期待されていました。
しかし、スマートフォン市場はそれほど甘くないようで、知名度の高い Mozilla のプラットフォームであっても市場からの評価は一向に上がらず、ついには 2015 年 12 月に Firefox OS スマートフォンのリリースを中止すると発表しました。
それでも、Mozilla は Firefox OS チームを「コネクティッドデバイスチーム」に改名し、IoT にフォーカスしていました。しかし、この中で得られた成果は Firefox OS を搭載したパナソニックのスマートテレビのみ。それ以降、Firefox 関連のデバイスは発売されませんでした。
Source : CNET
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