Android 8.1 OreoではGPUレンダラーをSkiaに変更可能(更新)
Google が Android の最新版「Android 8.1 Oreo」に GPU レンダラーを変更できる新しい開発者向けオプションを導入しました。
GPU レンダリングとは、Android の 2D グラフィックスの描画処理に GPU のハードウェアアクセラレーションを使用するオプション機能です。Android 8.1 では新たに Skia をレンダラーとして設定できるようになりました。
Skia は Google が開発しているオープンソースの 2D 用グラフィックライブラリで、Android 8.1 では 2D グラフィックのレンダリングエンジンを従来の OpenGL から Skia に変更することができます。
レンダリングエンジンを Skia に変更すると、Android システムやアプリの 2D グラフィックス性能が向上すると予想されますが、現時点で UI の動きに大きな変化は見られませんでした。ただ、いくつかのベンチマークを実行したところ、そのスコアがわずかに向上していました。
例えば、Antutu アプリの UI スコアは 30,620 点 だったのが Skia に切り替えると 30,978 点に向上(誤差の範囲内とも見えますが・・・)、Chrome で Octane を実行したところ、8,608 点だったのが 9,003 点に向上。WebGL ベンチマークのピクセルフィルレートを計測したところ、平均 17 Fps だったのが平均 20 fps に向上していました。
一部のベンチマークではスコアが向上した一方で、3D グラフィックスベンチマークの GFX Bench のスコアはいずれも微減していました。メリットばかりではないようです。
訂正 : 本オプションは Android 8.0 Oreo から導入されています。
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