Zhiyun Smooth 4に見るスマホ用スタビライザーの近い将来
Zhiyun(ジーウン)のスマホ用電動スタビライザー「Smooth 4」のテストをしている中で多くのスマホ用スタビライザーに備わっているロックモードがとても実用的になったと実感したので、同製品のレビュー記事とは別の記事で詳細をお伝えします。
スタビライザーの動作モードには大きくわけてフォローモードとロックモードがあります(製品によってはフリーやチルトロック等もある)。フォローモードとはスタビライザーの向きにスマホが追従するモードのことで、ロックモードはスマホの向きとアングルを固定するモードになります。
スタビライザーの標準モードはフォローモードに設定されていることが大半だと言えますが、ステージ撮影や車載撮影、タイムラプス撮影といったスマホを固定カメラにする時にはロックモードの方が安定します。しかし、ちょっとした腕や人の移動、カメラアングルの変更時にはスマホを手やジョイスティックで操作し微調節しなければ撮影を継続できません。ここがロックモードの煩わしい部分で、そのためロックモードを使わない方は多いと思います。
Smooth 4 ではモードの切り替えにトグルスイッチを使用しているので、簡単かつ確実にフォローモード↔ロックモードの切替ができます。また、ゲームコントローラーのように背面のトリガーボタンを押すだけでスマホの向きやアングルをユーザーの動きに合わせることができるのです。しかもスマホが瞬時にスタビライザーに追従する Smooth 4 ならではの 「PhoneGo モード」 も作動するので、スマホを固定した位置を自由に変更することができます。そして変更した後は、直ちに向きがロックされます。
スマホ用スタビライザーをお使いの方ならロックモード中にいつでも一時的なフォローモードが使用できることを想像してみてください。たぶん従来のスマホ用スタビライザーでこういった感じで動作する製品は少ないか、無いと思います。
個人的に、Smooth 4 に見られる新しい形のロックモードはスマホ用スタビライザーにとって今後重要な機能になっていくと思っています。ロックモードは動画全体がフォローモードよりも安定しますし、尚且、移動や向き変更の自由度が高いとなれば、ロックモードのほうが良いと思うからです。もちろんロックモードは歩きながらの撮影や頻繁に向きを変える場面には不向きなので、そういう時にはフォローモードを優先して使用しますが、Smooth 4 のロックモードはフォローモードと同じ動きをさせることができるので、動画の安定性を考慮してロックモードを使う方も今後増えてくるでしょう。
スマホでの動画撮影の幅を広げる Smooth 4 は、今後、他社の指標にされると予想され、近い将来には Smooth 4 のような製品が主流になっていくかもしれません。
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