初代Pixelから最新のPixel 3までを振り返る

投稿日時 1月 4th, 2019 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
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Google スマホこと「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」が国内でも販売されたので、この機会に国内未発売の初代 Pixel および Pixel 2 を紹介する意味も込めて、過去発売された Pixel スマホを振り返ってみたいと思います。

Pixel スマホはハードウェアとソフトウェアを Google 内部で設計・開発した Android スマホで、実質的には Android スマホのフラッグシップモデルとなります。その為、Pixel スマホの国内発売というのは、国内の Android 市場に欠けていた大切な部分を埋める意味を持ち、Pixel シリーズから利用可能になる先端技術も多いことから国内のスマホ業界がようやくグローバル水準に追いついたとも言えると考えています。

Pixel スマホの進化を見ていく上で重要な要素は他社の Android スマホとどれほど差別化されているのか、という点だと思います。外装や Pixel を構成している部品はその時々の最先端を上手くキャッチアップしているだけに過ぎず、他社の最新スマホと優劣の差は殆ど無いと考えています。

▲ 初代 Pixel

▲ Pixel 2

▲ Pixel 3

それでも少しくらいはハードウェア周りにも触れたいと思います。

Pixel が登場する前に Google ストア等で販売されていた Nexus シリーズとは異なり、Pixel は初代から最新の Pixel 3 に至るまで一貫した外装デザインを採用しています。細かく見れば各モデルに違いはありますが、背面のメタルとガラスパネルをミックスしたユニークな構造やプレミアムな質感。また、些細な部分ですが触覚フィードバック機能は物理ボタンを再現するような押し心地だったりと、大きく見ればこれらはシリーズ全体で共通しています。重要なことはこれらの要素がモデルチェンジを経るたびに良い方向へと進化していることです。

最新の Pixel 3 では、小川の小石のように角が取れた手によく馴染むボディ質感へと成熟しており、他にもフルスクリーンディスプレイの採用やしっとりとした質感のバックカバーを採用していることもあって見栄えもとてもよくなりました。その為、Pixel の所有感も初代と比べてだいぶ向上したように感じています。

重要な中身の話に移ります。

基本的に Pixel スマホはいずれも当時最新の Android バージョンを搭載して発売されています。これは Nexus シリーズも同じですが、Pixel と Nexus には大きく違う部分があります。それはファームウェアの作りです。

Nexus シリーズのファームウェアは「ほぼ素の Android をそのままの形で」という内容です。Android One もこれと似ています。一方で Pixel シリーズのファームウェアは素の Android に近い UI であるものの、改変された部分も多く、Google カスタムバージョンという仕上がりとなっており、それはユーザーインタフェースのデザインだったり様々な新機能、購入者特典等に現れています。

個人的に、初代 Pixel と Pixel 2 はまだまだ Nexus シリーズの設計思想に近い仕上がりだと思いますが、Pixel 3 になってそれが一変したように感じています。分かりやすくいうと、Pixel 2 までは他社に遠慮してか、改変内容はやや控えめだったのが、Pixel 3 ではこちらの記事でも紹介しているように新機能を惜しみなく導入しており、露骨に Google 色を出してきています。

その片鱗を見て取れるのが充実したカメラ機能と AI 関連機能でしょう。少し前まで AI 機能においては他社が先行しているように見受けられたものの、Pixel 3 には他社スマホに無い様々な機能が先行導入されています。この部分が Google にしかできない他社との差別化方法の一つです。おそらく今後の Pixel でも Pixel 3 と同等以上の Google 製であるがゆえのアドバンテージを期待することができると思います。今までこうしたメリットは Galaxy スマホや Xperia 等のメジャー企業の最新モデルに期待されていたと思いますが、今後そういう目は Pixel スマホに向けられることになるでしょう。つまり Pixel スマホを持つことが名実共に Android ユーザーとしての最先端を歩むことになると予想できるということです。

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