ASUS、三代目「ROG Phone 3」を発表

投稿日時 8月 13th, 2020 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
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ASUS がモンスター級のスペックを誇る本格ゲーミングスマートフォン「ROG Phone」の三代目となる「ROG Phone 3(ZS661KS)」を発表しました。

ROG Phone 3 は、作 ROG Phone 2 と同じ 6.59 インチディスプレイを搭載しているので、端末のサイズ感はさほど変わりませんが、ハードウェアのあらゆる部分を改良しています。ROG Phone を本格ゲーミングスマートフォンたらしめる ASUS 独自のゲーム機能やギミック、専用アクセサリーについても、その殆どを第 3 世代へと進化させており、性能が向上したのはもちろんのこと、ディスプレイの視認性や描画力、オーディオ品質、冷却性能、ゲームの操作性、通信性能など、ROG Phone の重要な部分は大幅に進化しています。

ROG Phone 3 では 5G をサポートしたのでモバイルデータ通信を利用したストリーミング、クラウドゲーム、協力プレイのゲーム、e スポーツを安定した通信でプレイすることができます。また、Wi-Fi6(IEEE802.11ax)だったり、モバイルネットワークと Wi-Fi に同時接続して安定している通信回線を自動選択する HyperFusion もサポートしています。

ゲーミングスマートフォンで最も重要視される性能についてですが、ROG Phone 3 には今年 7 月に発表されたばかりの新 SoC「Snapdragon 865+」が搭載されており、Snapdragon 865 を搭載した既存の最新フラッグシップよりも処理能力やグラフィックス性能が優れており、RAM についても最大 16GB の LPDDR5、ROM は ROG Phone 2 よりも新しいインタフェース規格の UFS 3.1 のストレージ(512GB)に変わったので、システム全体として現行最上級の性能を発揮すると期待できますし、これなら負荷の高い 3D ゲームでさえも性能的に余裕をもってプレイできると思います。

性能と同じくらい重要視されるディスプレイについては、6.59 インチ FHD+(2,340 x 1,080、19.5:9) の AMOLED パネルなので、サイズやアスペクト比、パネルの種類は ROG Phone 2 と同じですが、画面のリフレッシュレートとタッチサンプリングレートがそれぞれ 144Hz / 270Hz に引き上げられており、表示の滑らかさやタッチレスポンスは若干向上しています。

ディスプレイについてはまた、DCI-P3 の 113.3% をカバーする広い色域で色彩を表現でき、色味についても色差⊿E が 1 未満となるようにチューニングされているので、コンテンツをより正確な色で描画できますし、最大輝度が 1,000nits と高く、屋外での視認性は良く、HDR10 と HDR10+ の HDR コンテンツも表示することができます。

DIRAC HD をサポートしたフロントステレオスピーカーは、スピーカーユニットが大型化し内部パーツも改良され、ROG Phone 2 よりも音は大きく、音質も向上しています。また、24bit / 192Khz のハイレゾ再生や apt-x / apt-x HD よりも低ビットレートながらも最大 24bit / 96Khz のハイレゾ再生が可能な apt-X Adaptive もサポートしています。

ROG Phone 3 で新たに導入されたスピーカーのゲームモードでは、ゲーム中に流れる、例えば銃声や足音、声のする方向などがリアルに再現され、まるで映画館のサラウンドシステムのように臨場感のあるオーディオ体験が可能となっています。

上記の他にも、端末の動作パフォーマンスをアプリ毎に調整して性能と電力消費のバランスをカスタマイズできる X モード、ゲームやライブストリーミング中の充電がしやすい側面の 45pin コネクタ、背面の ROG ロゴを好きな色で光らせられる Aura RGB ライトに対応しており、ROG Phone 向けアクセサリーであるゲームコントローラー、TwinView サブモニタ、コンソールゲーム機のコントローラーをドッキングするゲームジョイスティックブラケット、デスクトップドックにも対応しています。

ROG Phone 3 に同梱する冷却ファンユニット「AeroActive 3」は従来のものより小型化しつつも空力特性を改良して未使用の場合と比べて端末の表面温度を 4 度下げることができます。

新 SoC の採用や 5G への対応などによって端末の発熱量は増大しそうな気もしますが、ROG Phone 3 の GameCool 3 冷却システムでは、ROG Phone 2 よりも 4 倍大きなヒートシンク、再設計の 3D 液冷装置の導入によって冷却効率が 14% 向上しており、発熱量の増大を抑えています。

ROG Phone シリーズ特有の超音波タッチ LR ボタン「AirTrigger 3」は端末を上下に振るジェスチャーを新たにサポートしており、スマートフォン向けゲームで多いジェスチャーコントロルを多用するタイトルの操作体験を改善しています。また、両方のボタンは長くスワイプするジェスチャーを新たにサポートしており、より多くの操作アクションをボタンで実行できるようになりました。

ROG Phone 3 ではカメラもアップグレードされ、高精細な写真・動画を手軽に撮影することができます。リアカメラはトリプルレンズ仕様となり、6,400 万画素のメイン(IMX686、1/1.72 インチ、0.8μm、F1.8)に加えて、1,300 万画素の超広角カメラ、500 万画素のマクロカメラを搭載。3 軸の動画用 EIS、8K@30fps や 4K@60fps での動画撮影もサポートしています。フロントカメラは 2,400 万画素です。

ファームウェアは Android 10 + ROG UI という構成で、ディスプレイ内蔵型指紋リーダー、6,000mAh の大容量バッテリーを搭載しており、Wi-Fi6 や Bluetooth 5.1、NFC、デュアルSIM(5G + 4G または 4G + 4G)、GPS(L1・L5)、Glonass(L1)、Galileo(E1・E5a)、BeiDou(B1・B2a)、QZSS(L1・L5)、NavIC(L5)、最大 30W 充電(Quick Charge 4 と USB-PD 3.0)をサポートしています。筐体サイズは 171 x 78 x 9.9mm、240g です。

ROG Phone 3 の価格は、12GB + 512GB モデルが 29,990 台湾ドル(約 108,000 円)、16GB + 512GB モデルが 33,990 台湾ドル(約 123,000 円)です。

Source : ASUS