Microsoft、2画面折りたたみ式Androidスマートフォン「Surface Duo」を正式発表
Microsoft が同社の Surface ブランドより、デュアルスクリーンを持つ折りたたみ式の Android スマートフォン「Surface Duo」を発表しました。Surface Duo の米国価格は $1,399 〜 で、米国では 9 月 10 日に Microsoft Store 等で発売されます。SIM ロックフリー版も用意されているので輸入しても普通に使えると思われます。
遂に登場した “Surface スマホ” こと Surface Duo は OS に Android 10 を採用しており、Google Play にも対応しているので、完全に Android スマートフォンだと言えます。
Android と Windows のデュアルブート仕様とかではありませんが、Surface Duo には Microsoft 365 のアプリや他の Microsoft アプリ、Microsoft 製のランチャーがプリインストールされていますし、Windows 10 PC とのスマホ接続もサポートしているなど、Microsoft プロダクトとの親和性を強く意識したソフトウェア構成となっています。
また、パッケージにはスマートフォンとして使用する際に端末を保護する専用カバーが同梱し、別売ですが Surface Pen / Slim Pen、/ Hub 2 Pen、Surface Earbuds といった Surface 用アクセサリーとの互換性も有しています。
機械的な仕組みが気になる Surface Duo のデュアルスクリーンは 5.6 インチ(1,800 x 1,350、4:3)の AMOLED パネルが 360 度回転ヒンジを介して 2 つ搭載されており、展開すると 8.1 インチ(2,700 x 1,800、3:2)のディスプレイとして用いることができます。
この 360 度回転ヒンジによって、Surface Duo は折りたためば普通のスマートフォンとなり、展開すればタブレット、角度を付けて展開すればノート PC だったりテントにして立てることもできます。
肝心なのは 2 画面でアプリがどう動作するかですが、例えば、それぞれのディスプレイに別々のアプリを表示すること、アプリの画面移動、画面間のドラッグアンドドロップ、一方にキーボードをフルスクリーンで表示しノート PC 感覚でタイピングすること、2 つのディスプレイで 1 つのアプリを操作することは当然可能です。
Surface Duo の場合はさらに、ディスプレイを展開するだけで事前に登録した 2 アプリのセットを起動して瞬時に恒例の作業を開始できるように設定したり、Edge ブラウザならそれぞれのディスプレイに別々の WEB ページを表示できるので、“ながら作業” や様々な比較が容易にこなせます。
また、対応アプリに限定されることですが、1 つのアプリを両方のディスプレイで表示した場合には、例えば一方でメールの一覧を表示してもう一方では選択したメールの本文を閲覧したり、一方で写真を閲覧しながらもう一方ではアルバムをブラウズすることができます。つまり、2 画面を駆使して 1 つのアプリを効率的に操作できるということです。
性能についてですが、Surface Duo は Snapdragon 855 プロセッサ、6GB RAM + 128GB / 256GB ROM(UFS 3.0)を搭載していますので、性能は昨年のフラッグシップ相当だと考えられます。
カメラはフロント・リア兼用です。カメラユニットは 1,100 万画素(1.0μm、F2.0、FOV 84 度、PDAF)を採用しており、ジャイロを用いた 3 軸 EIS や 4K@60fps 動画の撮影、写真のポートレートモードやローライトモード、連写、HDR 撮影など、既存の Android スマートフォンの定番機能をまんべんなくサポートしています。高性能カメラを WEB カメラとして用いるので、自撮り写真やビデオ通話の品質はかなり良さそうです。
筐体サイズは、展開時 145.2 x 186.9 x 4.8mm で、閉じた時は 145.2 x 93.3 x 9.9mm、質量は 250g です。また、側面に USB 3.1 準拠の Type-C コネクタ(DiplayPort 出力対応)やタッチ式の指紋リーダーを搭載しています。
バッテリー容量は 3,588mAh で、最大 15.5 時間の動画再生、最大 27 時間の通話、最大 10 日のスタンバイ時間を実現しており、18W の急速充電もサポートしています。
上記の他、Wi-Fi ac や Bluetooth 5.0、apt-x Adaptive、1 Nano SIM + 1 eSIM をサポートしていますが、NFC や Micro SD カードはサポートしていない模様です。
対応周波数は次の通りで、AT&T と T-Mobile への対応を謳っています。
FDD-LTE 1,2,3,4,5,7,8,12,13,14,19,20,25,26,28,29,30,66
TD-LTE 38,39,40,41,46
WCDMA 1,2,5,8
クアッドバンド GSM
Source : Microsoft
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