OPPOが自社設計のBluetooth SoC「MariSilicon Y」を発表、Bluetoothでスタジオ収録クラスのロスレスオーディオを実現
中国メーカーの OPPO が Bluetooth でロスレスオーディオの再生を可能にする自社開発のシステムオンチップ「MariSilicon Y」を毎年恒例の Inno Day 2022 イベントで発表しました。Bluetooth スピーカーやワイヤレスイヤホンでスタジオ収録品質の音楽を楽しむ、そんな時代が間近に迫っています。
MariSilicon Y は TSMC の 7nm プロセスを採用した SoC です。市場に出回っているハイエンドの Bluetooth 用 SoC と比較して 50% 広い帯域幅での通信をサポートしている他、毎秒 5,900 回の演算性能を誇る自社設計の NPU と URLC と呼ばれる独自のコーデックを組み込んだ点が大きな特徴とされています。これにより、MariSilicon Y を搭載した機器では、24bit 192Hz でのオーディオ転送が可能になり、ハイレゾ級のオーディオ再生を可能いしただけでなく、高いサンプリング性能を活かして空間オーディオの再生も可能にしています。
MariSilicon Y を搭載するスマホの情報は公表されていませんが、市場に大きなインパクトを与える技術なので自社のフラッグシップスマホに搭載してくるものと予想されますし、OPPO のワイヤレスイヤホンでも、URLC に対応したものが出てくると思います。
Inno Day 2022 ではこれ以外にも、家庭用健康モニタリング デバイス「OHHealth H1」や第二弾のスマートグラス「Air Glass 2」も発表されました。
OHealth H1 はポータブルサイズのセンサーデバイスで、血中酸素、心電図、心拍数、心肺活動、体温、睡眠に関する 6 種類の健康データを測定し、それらのデータを表示・記録するとともに、分析結果からユーザーに対して生活習慣や食習慣に関する情報提供や提案を行います。オムロンをはじめとする他社の高度なセンシングアルゴリズムを活用して測定データの精度を保証し、高精度の血中酸素測定コンポーネントやノイズ低減技術を使用して心肺活動を高精度に測定・分析できるのが特徴となっています。
Air Glass 2 は、第 1 世代よりもよりメガネに近いデザイン、重さもわずか 38g と軽量です。電話への応答、ライブ配信、リアルタイム翻訳、ローカルナビゲーション、音声文字変換など多彩な機能を搭載しており、特に聴覚に障害を抱える方の生活や他人とのコミュニケーションを手助けするアイテムとしての活用も期待されています。
Source : YouTube
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