一眼カメラのホワイトバランス設定に役立つスマホアプリ「LightSpectrumPro EVO」を紹介
デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラで写真や動画を撮影していると、ホワイトバランスの設定をどうするかで悩むことはありませんか? 色温度固定で撮影したいけど、どの値がベストなのかわからない。そんな時は、スマホアプリの「LightSpectrumPro EVO」が推奨値を教えてくれるので便利です。
LightSpectrumPro EVO は、スマホのカメラを利用して光源の色温度を測定するアプリです。画面に表示されたケルビン値をカメラの色温度に設定すれば、理論的にはホワイトバランスが合うことになります。ただ、アプリにはプロ機材と比較して 2~8% の誤差があることを開発元が認めているので、完全に正確な値を測定できるわけではないことを予めご理解ください。
アプリの使い方は簡単。アプリを起動し、測定したい光源または風景にスマホをかざすだけ。画面に大きく表示されたケルビン値をカメラ側の色温度設定欄に反映させます。
私は趣味でプロ野球、J リーグ、B リーグの試合を時々観に行き写真や動画を撮影しています。野球やサッカーのスタジアムの場合、照明スペックが公表されていることが多いので LightSpectrumPro EVO を用いることは殆どありませんが、複雑な照明事情のバスケットボール会場では頻繁にアプリのお世話になっています。
次の写真は、とある日のバスケットの試合会場で撮影したものです。アプリをかざすと「4,450」という測定結果でしたので、その値をそのまま色温度に入力して撮影しました。写真の露出は少し調整しましたが、他のパラメータは一切変更していません。
いかがでしょうか。使用したカメラが古いコンデジなので、画質はしょぼいですが、ホワイトバランスに関してはほぼ正確に出せていると思います。
カメラのホワイトバランス設定をオート(AWB)で撮影する方は多いと思います。大抵の場合は AWB で何の問題も生じません。私も屋外晴天時は AWB で撮影することが多いです。一方、室内だと照明の関係や画角変化の影響で AWB でのホワイトバランスが崩れやすく、それを避ける為に私はホワイトバランスを色温度固定にして撮影するようにしています。その時に役立つのが LightSpectrumPro EVO です。会場に入ったらまず本アプリで色温度を測定し、その後、何度かテスト撮影して最終的な色温度の値を決める、というのが私の作業フローになります。
アプリの有用性は高いのですが、残念なことに、アプリは無料ではなく有料(310 円)です。有料アプリではありますが、その日の撮影に失敗する可能性があることを考えると決して高い投資額ではないと思います。
「LightSpectrumPro EVO」(Google Play)
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