スマホカメラで4~9倍の光学ズームが可能に、LG Innotekが「光学望遠ズームカメラモジュール」を製品化

投稿日時 12月 28th, 2022 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
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LG の子会社 LG Innotek がスマートフォンで 4 倍 ~ 9 倍の光学ズームを可能にする、「光学望遠ズームカメラモジュール」の製品化を発表し、来年早々の CES 2023 に出展することを明らかにしました。

今回発表された光学ズームモジュールは、デジカメや一眼カメラの望遠ズームレンズをスマートフォンでも利用できるようにするべく開発された製品です。レンズを動かして倍率を変更する従来からの基本構造を採用しつつ、スマホ向けに小型化・薄型化してカメラモジュールによる突起を最小限に抑えています。モジュールのサイズやレンズ仕様などの詳細スペックは公表されていませんが、LG Innotek はカメラによるスマホ背面の突出が小さいことをプレスリリースの中で強調しているので多少は期待できそうです。

これまでもズームレンズを搭載したスマホは発売されてきましたが、その殆どはデジカメ由来のズーム機構をそのまま用いたことでスマホがバカでかくなりましたし、スマホ専用のズーム機構を用いている場合でもズーム倍率が小さいことから実用的ではなかったりと、望遠ズームで大成功を収めたスマホは今のところ存在しません。

現在は、単焦点レンズとデジタルズームを組み合わせた疑似光学ズームがスマホで普及していますが、やはりデジタルズームを伴ため、搭載カメラの個数が増え、ズーム時は画質の劣化が生じるなど様々な問題を抱えています。

LG Innotek が発表した製品は上記のような問題点をほぼ全て解消するソリューションになるとして注目されますが、果たして実際のところはどうなのでしょうか。

ズーム倍率は 4 ~ 9 倍なので、例えば、広角端が 24mm のカメラなら 35mm 判換算で 96 ~ 216mm 相当。また、広角端が 70mm のカメラなら 35mm 判換算で 280 ~ 630mm の焦点距離をカバーできることになります。

レンズ交換式カメラでポピュラーな望遠ズームレンズは、70-200mm、70-300mm、100-400m、200-600mm といったところなので、一眼カメラのズーム域はほぼカバーすることになりますし、私も実際にそれを望んでいます。

Source : LG Innotek