ソニー、QDレーザを応用したロービジョン者向けコンデジ「DSC-HX99 RNV kit」を開発
ソニーは 2 月 21 日、ロービジョンの方の創作活動を支援することを目的に、QD レーザの網膜直射型電子ビューファインダーを備えたコンパクトデジタルカメラ「DSC-HX99 RNV kit」を商品化し、3 月 24 日に発売すると発表しました。価格は 109,800 円です。
DSC-HX99 RNV kit は、2018 年発売のサイバーショットデジカメ「DSC-HX99」と、QR レーザの網膜投影技術を応用したビューファインダー「RETISSA NEOVIEWER」を組み合わせたカスタムメイドのコンパクトデジカメです。通常の DSC-HX99 よりも割高ですが、QD レーザが入っていることを考慮すると非常にお手頃です。
ファインダーに使用されている QD レーザの技術は、量子ドットレーザーを用いて網膜に映像を直接投映することで、裸眼の状態でも視力の矯正なしでクリアな映像を楽しむことができます。視力を矯正しても物が見づらいという方に向けた製品となります。
私もサイトワールドで QD レーザを実際に試したことがあります。そのときは iPhone のホーム画面を QD レーザで投映するというデモ内容でしたが、ロービジョン当事者の私の目にもホーム画面はハッキリと映り、その圧倒的な鮮明さに驚愕した記憶があります。
▲ QD レーザ入りメガネ型デバイス
この経験を基にすると、HX99 RNV kit のファインダーにはかなり期待できそうです。ただ、QD レーザは視力に問題を抱える人には有効でも、視野狭窄などの視野に問題を抱える人にはあまり効果がありません。一概にロービジョンといっても症状は様々で QD レーザ搭載といってもそこには向き不向きがあります。
HX99 RNV kit は 2 月 23 ~ 26 日の間、パシフィコ横浜で開催される CP+ に出展されるので、CP+ に訪れる方はぜひ HX99 RNV kit を試してみてください。
Source ： ソニー
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