無名メーカー Tecnoも折りたたみスマホ「Phantom V Fold」を発売へ

投稿日時 3月 3rd, 2023 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
キーワード: ,
コメントは受け付けていません。

最近のスマホ市場は折りたたみスマホの発表ラッシュで賑わっており、これまでその多くは中国の大手メーカーの猛攻によるものでしたが、ほぼ無名に近い Tecno も折りたたみスマホ「Phantom V Fold」を引っさげこの分野へ進出し、そろそろ折りたたみスマホもスマホラインアップの定番ライン化しそうな雰囲気になってきました。

Tecno は中国のスマホメーカーです。Apple や Samsung、Sony などのグローバル企業ほど有名ではありませんが、Tecno は 2006 年より携帯電話を製造しており、約 3 年前までは主にアフリカ市場で超低価格スマホを販売してきました。近年では東南アジア、中東、インド、南米などの新興市場へ事業を拡大しており、つい先日は収納式ポートレートカメラを備える Phantom X2 Pro でハイエンド市場にも進出してきました。あと数年もすれば OPPO や Xiaomi、Huawei などの大手と肩を並べるブランドへと成長すると予想されています。

そんな勢いのある Tecno 初の折りたたみスマホ「Phantom V Fold」は Galaxy Z Fold シリーズと同じブックスタイルの折りたたみスマホになります。特に人々の度肝を抜くような革新的な要素は見られませんが、既存の折りたたみスマホの中で最も画面サイズが大きく、Galaxy Z Fold 4 よりもはるかに安いということで、折りたたみスマホの価格破壊を引き起こす存在になるかもと注目されています。また、ブックスタイルの折りたたみスマホで初めて MediaTek プロセサ(Dimensity 9000+)を採用した点も他のスマホと違う部分になります。

Phantom V Fold の価格は $1,099。Galaxy Z Fold 4 の価格は $1,799 なので、半分とまではいきませんが、普通のフラッグシップスマホと同程度の価格なので、折りたたみスマホの価格に対する認識を改めさせる存在となりそうです。

Phantom V Fold のディスプレイ仕様は、外側に 6.42 インチ 2,550 x 1,080 ピクセルの AMOLED、外側に 7.85 インチ 2,296 x 2,000 ピクセルの AMOLED を搭載しており、どちらも 120Hz のリフレッシュレートをサポートしています。

Galaxy Z Fold 4 と比較して、両方のディスプレイは大きくて解像度も高く、実機をテストした人のレポートによれば、内側ディスプレイには,ヒンジによる折目や窪みが殆どなく全体的にフラットな形状で、特に質感が良いとされています。Tecno の公式データによれば、20 万回の開閉テストを経ても折れ目はつかないそうです。

Phantom V Fold の筐体サイズは、展開時 159.4 x 140.4 x 6.8mm、折りたたみ時 159.4×72.0×14.5mm と、Galaxy Z Fold 4 より一回り大きなスマホとなります。比較的大きな折りたたみスマホなのでバッテリーも 5,000mAh と大容量。45W の急速充電もサポートしています。

カメラは背面に、5,000 万画素のメイン + 2 倍望遠の 5,000 万画素 _ 広角レンズを持つ 1,300 万画素という構成で、カバーディスプレイ上に 3,200 万画素、メインディスプレイに 1,600 万画素のフロントカメラを搭載しています。

Phantom V Fold は Android 13 ベースの HiOS を搭載しており、インドを皮切りに、中東、東南アジア、南米などグローバル市場で発売が予定されています。

Source : TECNO Mobile