顔認証センサーもディスプレイ内蔵型に、Trinamixが安全性の高い顔認証ソリューションを披露
顔認証技術を利用したフェイスアンロック機能は画面をただ見るだけでロックを解除できる手軽さから現在多くのスマホやタブレットに搭載されています。その殆どはフロントカメラを顔認証に使用しており便利な反面、欠点もあります。それは偽装やなりすましに脆弱であることです。こうした課題点もありフェイスアンロックは安全性の低い生体認証方式と認識されていますが、この常識を覆す新技術をテクノロジ企業の Trinamix が MWC 2023 で披露しました。
Trinamix のソリューションで特徴的なのが専用センサーをディスプレイの下に搭載可能にしたことです。既に指紋リーダーはディスプレイと一体化されており、多くのスマホでは画面の特定領域をタッチすることで指紋認証を行えます。顔認証に必要なセンサーをディスプレイ下に内蔵可能にしたことで、現代のスマホデザインを維持したままより安全性の高いフェイスアンロック機能を利用することができます。
顔認証用のセンサーをディスプレイ内蔵型にしたこと自体が凄いことではありますが、それだけでなく、Trinamix のソリューションは FIDO Level C に準拠した高い安全性を有している点も大きな特徴となります。つまり、偽装やなりすましが困難だということです。
顔認証用のセンサーは、近赤外カメラ、ドットプロジェクター、フラッドイルミネーターで構成されており、生身の人肌と偽装を高い精度で判別できるとされています。MWC 2023 で披露されたデモでは、人肌を忠実に再現したシリコンマスクを用いて認証の可否をテストしたところ、偽装では認証されずスマホのロックは解除されませんでした。
Trinamix は自社のソリューションを 2024 年頃までには実際のスマホに搭載されることを目論んでおり、メーカー各社に売り込みをかけています。早ければ来年中にも同社の技術を搭載したスマホが登場するかもしれません。
Source : Android Authority
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