Android向けのaptXとaptX HDがAOSPでオープンソース化される
Qualcomm は、同社が保有する音声圧縮コーデックである aptX と aptX HD をオープンソース化し、Android デバイスを開発する企業は自由にそれらを利用できるようになりました。
aptX と aptX HD は、高音質の Bluetooth オーディオを提供するコーデックとして知られており、Android をはじめ、様々な Bluetooth デバイスに採用されています。ご存知の方も多いと思います。
Android では Android 8.0 から aptX と aptX HD をサポートしており、今やほぼ全ての Android デバイスでこれらのコーデックを利用し高音質サウンドを楽しめます。ただ、従来の Android 上での実装はプリコンパイルされた共有ライブラリを供給する方式だったため、aptX と aptX HD の開発やメンテンナスは Qualcomm 自身が独自に行っていました。
Qualcomm は数ヶ月前に aptX と aptX HD のソースコードを AOSP に追加するパッチを投稿したことが判明し、これにより aptX と aptX HD は AOSP の一部となりました。つまり、AOSP に基づく Android ファームウェアを作成する場合、aptX とaptX HD は Android の標準実装として使用することができます。
Android 13 QPR2 より前まで aptX と aptX HD は共有ライブラリとして実装されていましたが、Android 13 QPR2 以降では Bluetooth APEX で静的モジュールとしてコンパイルされるため、共有ライブラリは削除されています。
Android 向けの aptX と aptX HD は遂にオープンソース化されたことになりますが、技術の使用許諾やライセンス料の支払いといった企業間取引がどのように変更されたのかはわかっていません。
それでも Qualcomm は、「数か月前に、従来の aptX と aptX HD のエンコーダーを Android オープン ソース プロジェクトに含めることを決定しました・・・」と述べ、オープンソース化したことを認めています。
Source : Reddit
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