Xiaomi、ライカと共同開発したもはや高性能ビデオ機「Xiaomi 13 Ultra」を発表

投稿日時 4月 18th, 2023 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
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Xiaomiがパワフルなカメラと Leica(ライカ)M シリーズを彷彿とさせるデザインを採用した最新フラッグシップスマホ「Xiaomi 13 Ultra」を中国で発表しました。

Xiaomi 13 Ultra は現行の Xiaomi 13 シリーズの派生型として発売されますが、既存モデルとは本体デザインを含め全く異なる仕様です。次の世代を先取りしたスマホに進化しています。

Xiaomim 13 Ultra はビデオ撮影を念頭に設計された、いわばスマホの皮を被った高級ビデオ機です。2,600nits の超明るいディスプレイ、12mm ~ 120mm の焦点距離をカバーするライカレンズ、1 型イメージセンサー、長時間の 4K 60fps 録画を可能にする新開発の冷却システムを搭載するなど、スマホ版 BMPCC 4K のような雰囲気を感じさせます(RAW や ProRes 記録はできませんが・・・)。価格は 5,999 元(約 116,000 円)と思ったほど高くありません。

スマホ本体は、ライカ M シリーズを彷彿とさせるクラシカルなデザインを採用しています。特にスマホの金属フレームが両端の背面にまで伸びており、バックカバーには第 2 世代のナノスキン加工を施し、表面がわずかに波打っています。さらに大きな円形カメラモジュールには金属リム加工が施されており、その外観はもはや立派なカメラです。

筐体の厚みは 9.06mm とやや太め。重さは 227g です。IP68 レベルの防塵・防水に対応しており、ブラック、ホワイト、グリーンの 3 色から選べます。

ディスプレイは 6.73 インチ 2K 解像度の LTPO OLED パネルで、Xiaomi と CSOT が共同開発した C7 発光材料を使用したことで 2,600nits という圧倒的なピーク輝度を実現しています。また、120Hz のリフレッシュレート、10bit カラーと DCI-P3 の色域、HDR10・HDR10+・Dolby Vision、HLG の主要 HDR フォーマットをフルサポートしています。他にも、パネルは CIE 2015 の色空間を基準にキャリブレーションされており、同日発表された新型スマート TV やタブレットと組み合わせて使用することで共通の色味の下でマルチスクリーンでの映像体験が可能になります。Xiaomi 13 Ultra のディスプレイはマスターモニター代わりとしても活用できそうです。

Xiaomi 13 Ultra は背面に 4 台のカメラを搭載しており全て 5,000 万画素です。メインカメラはソニーの 1 型 CMOS IMX989 を使用し、他のカメラは、広角換算 12mm、ポートレート換算 75mm、中望遠換算 120mm と焦点距離は異なりますが全て IMX858 センサーで統一されています。統一したのはカメラの切り替わりで画質に差が生じないようにするためなのでしょう。

メインカメラのレンズ焦点距離は換算 23mm で、F1.9 ~ F4.0 の可変絞り付きです。広角カメラは AF 付きで最短 5cm まで寄れるマクロモードにも対応しています。75mm のポートレートカメラは AF と OIS 付きで F1.8 という非常に明るいレンズを搭しており、人物撮影の際には背景の圧縮効果と合わせてかなりのボケ感を得られそうです。120mm カメラに OIS は付きませんが(EIS のみ)、レンズは F3.0 とそこそこの明るさです。

動画の対応は、8K 24fps、4K 24 / 30 / 60fps、フル HD 最大 960fps です。8K 30fps 記録には対応していません。

冒頭でも紹介した冷却システムについて、Xiaomi 13 Ultra には新しくリング形状の循環型冷却獅システムが搭載されており、従来のベイパーチャンバー方式よりも冷却効率が 3 倍向上。4K 60fps 動画を長回ししても高温になりづらいとされています。

Xiaomi 13 Ultra は最新の Snapdragon 8 Gen2 プロセッサ、最大 16GB LPDDR5X RAM、最大 1TB  UFS 4.0 ストレージのシステムを採用しており、性能的には既存の Xiaomi 13 Pro と同水準です。

バッテリー容量は 5,000mAh なのでビデオ撮影を長時間を行う場合は心もとない印象ですが、Xiaomi 13 Ultra には新しい Surge G2 バッテリー管理チップと、わずか 1% のバッテリー残量でも 60 分間のスマホ操作を可能にする低電力モードを備えており、バッテリーのほぼ全てをビデオ撮影に充てることができます。

また、既存モデルと同じ Surge P1 急速充電チプを搭載しており、Xiaomi 13 Ultra では 90W の USB 急速充電と、50W のワイヤレス急速充電が可能です。