ソニー Xperia 1 V 正式発表 新型イメージセンサー Exmor T for mobileをスマホで初めて搭載

投稿日時 5月 11th, 2023 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース, ピックアップ記事
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ソニーは 5 月 11 日、Xperia の 2023 年フラッグシップモデル「Xperia 1 V」をグローバル市場向けに発表しました。国内での発売時期は、キャリア版が 6 月中旬、SIM フリーのソニー直販モデルが 7 月中旬。SIM フリーモデル(XQ-DQ44)の予想売価は 195,000 円前後となっています。

Xperia 1 V  は最新のSnapdragon 8 Gen2 に基づくハードウェア設計を採用したハイスペックな Android スマホです。見た目は前作 Xperia 1 IV に似ていますが、カメラ、ライブ配信、ゲーム体験、本体の持ち心地、バッテリー性能、放熱設計など、スマホのあらゆる部分が改良されており、中身は全くの別物です。

進化の中で一番の注目ポイントはカメラです。その中でも特出すべきは、受光面積が従来比 1.7 倍拡大した新開発の 2 層トランジスタ画素積層型 CMOS「Exmor T for mobile」をスマホで初めて採用した点です。このイメージセンサーは従来比 3 倍の飽和信号量を有しているため特に暗部に生じやすいノイズを大幅に低減させダイナミックレンジも拡大、全体的な画質が飛躍的に向上しています。ソニーに曰く、フルサイズセンサーに匹敵する画質を得られるとのこと。

さらに、ソニー α や Vlog Cam の機能をより多く移植したことでクリエイターの創造の幅を広げる、高性能なビデオ機へと進化したとも言えます。

Xperia 1 V のリアカメラは、1,200 万画素(1/1.35 型 52MP Exmor T、2.24μm、F1.9、換算 24mm)のメインカメラに加えて、換算 16mm の広角レンズを持つ 1,200 万画素(1/2.5 型 Exmor RS、1.4μm、F2.2)と換算 85 ~ 125mm までの光学ズームに対応した 1,200 万画素(1/3.5 型 Exmor RS、1.0μm、F2.2 ~ F2.8、ZEISS T* コーティングで構成されており、カメラ全体で 16 ~ 125mm の焦点距離をカバーしています。85mm や 125mm(厳密には 135mm)は人物ポートレートやマクロ撮影でよく用いられる画角です。Xperia 1 V ではそうした中望遠域の光学性能や画質も改善されています。

動画は最大 4K 120fps のフォーマットで記録可能。4K HDR 動画も撮影できます。

カメラの機能面では、α シリーズのミラーレスカメラで人気の高いピクチャープロファイル S-Cinetone のモバイル版が追加され、カラーグレーディング無しでもシネマティックな映像表現が可能になり、AI を活用した AF 性能も改良され、より遠くの被写体にも正確にピントが合うようになりました。さらに、AE 追従で秒間 30 コマの連写にも対応し、ソニー α シリーズに近い撮影体験をもたらします。

他にも、VLog Cam の特徴的な「商品レビューモード」が Xperia 1 V にも追加され、商品レビュー時には人物ではなく手間の商品に優先してピントを合わせながら動画を撮影することもできます。ライブ配信中の声の音質を向上させることを目的にリアカメラ付近に収録用マイクが追加されました。

スマホの本体デザインは前作を踏襲していますが、Xperia 1 V では独自開発のテクスチャーを施したフロスト強化ガラス(ゴリラガラス Victus)を背面に使用したことで、ガラスパネルの上質さを損なうことなく優れたグリップ性能を発揮するように改良されました。筐体サイズは 165 x 71 x 8.3mm、質量は 187g。IP68 レベルの防塵・防水に対応し、カラバリは ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン 3 色です。

ディスプレイは 6.5 インチ 4K HDR 有機 EL で、120Hz のリフレッシュレートや HDR 動画再生に対応。解像度は 3,840 x 1,644 ピクセル。カバーガラスにはゴリラガラス Victus 2 が使用されています。上下のステレオスピーカーはアンプが強化され、よりクリアでパワフルなサウンド体験を提供するようになりました。

バッテリー容量は 5,000mAh で、20 時間の連続動画視聴が可能とされています。また、急速充電やワイヤレス充電にも対応しています。

XXperia 1 V は動画撮影やゲームアプリに優れた能力を発揮しますが、そうした高負荷のタスクに伴う熱を軽減する工夫も施されています。熱拡散シートの体積を従来比 60% 拡大し、温度管理システムの改良により、長時間の動画撮影やゲームプレイが可能です。

スペックは上記の他、Android 13、12GB RAM + 256GB ストレージ、16GB RAM + 512GB ストレージ(SIM フリーモデルのみ)、指紋リーダー、Micro SD スロット(最大 1TB)などを搭載しており、Wi-Fi ax や Bluetooth 5.3、NFC / FeliCa などをサポートしています。

Source : ソニー