Google One VPN 7月29日よりIPアドレスの割当方法を変更
Google は、スマホやタブレットのセキュリティ向上のために提供している Google One VPN サービスについて、7 月 29 日よりスマホ等が VPN に接続されたときに取得する IP アドレスのデフォルト設定を、ユーザーが実際に住んでいる地域のものに変更すると発表しました。
どういうことかと言うと、現在のデフォルト設定は、全国規模でランダムな IP アドレスが割り当てられる設定ですが、7 月 29 日以降は、実際の居住地域の IP アドレスがデフォルト設定になるということです。具体的には、私は福岡県に居住していますが、Google One VPN に接続するたびに接続先の IP アドレスは埼玉や滋賀など全国レベルで変わります。
この仕様変更を行う目的について Google は、位置情報に基づくアプリや Web サイトの利便性を向上させるためとしています。例えば、福岡に住んでいるのに東京の VPN 拠点に接続された場合、Google ニュースのローカルニュース欄には東京近郊に居住しているユーザー向けの記事が表示されることになり多少不便です。このような実体との不一致を解消するために住んでいる地域の IP アドレスが割り当てられるようになります。
VPN サービスを利用する目的の一つは居住地を隠すことなので、今回の仕様変更によりデフォルトの設定ではこのメリットは多少損なわれます。ただ、晒されるのは住んでいる都道府県程度の情報だけであり、実際の住所や使用しているプロバイダー情報が公開されるわけではありません。
また、7 月 29 日以降も Google One アプリで全国レベルを選択することも可能なので、現在の接続方式にも戻すこともできます。どちらの設定を利用するのかは、アプリ等の利便性を取るのか、それとも秘匿性を取るのかで分かれてきます。
Source : Google ヘルプ
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