Androidにも必要と感じるiPhone 15の製品仕様5選

投稿日時 9月 17th, 2023 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
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出典 : Apple

9 月 13 日に Aple の次世代 iPhone 15 シリーズが発表され、年に一度のビッグイベントに Apple 界隈は大きな盛り上がりを見せています。殆ど Android ユーザーの読者さんに新型 iPhone を紹介しても興味を示されない方が多いとは思いますが、iPhone はスマホ業界を先導する存在なので、Android 派であっても iPhone の動向は気になるところです。そこで今回は iPhone 15 における変更点の中でぜひ Android にも導入して欲しいと感じる要素をまとめて紹介します。

まず iPhone 15 のラインアップはサイズ別に 6.1 インチ画面の iPhone 15 と iPhone 15 Pro、6.7 インチ画面の iPhone 15 Plus と iPhone 15 Pro Max の4 モデルと前作から変更されておらず、その外観もカラバリは一新されていますが、全体的なデザインは基本的に前作を踏襲しています。

本体フレームにチタンを採用

iPhone 15 Pro と Pro Max には本体の骨組みとなるフレーム部分に iPhone 史上初となるチタン素材が使用されており、この点は Pro シリーズの大きな特徴となっています。

出典 : Apple

チタンは金属の一種ですが、その中でも軽量でありながら強度が高く、腐食にも強いということで、例えば、航空機や人工衛星に使用される素材には軽さと丈夫さの両立が求められますが、チタンはそうした用途に最適な金属の一つとして重宝されています。

iPhone 15 Pro シリーズにチタンを用いた効果は本体の軽量化で顕著に現れており、iPhone 14 Pro Max の重さは 240g ですが、iPhone 15 Pro Max になって本体の厚みが増したのにも関わらず 221g と大幅なダイエットに成功しています。ちなみに、iPhone 15 Pro の重さは 187g で、こちらも iPhone 14 Pro の 206g から 19g 軽量化されています。

Android スマホにも外装にチタンを用いた機種は存在しますが、それらはいわゆるラグジュアリースマホでしか例がなく、殆どの Android スマホはアルミやステンレス鋼を使用しています。二桁グラムも軽量化できると知れば Android でも積極的にチタンを使用してほしいですね。ただ、チタンはアルミやステンレスよりも圧倒的に流通量が少なく、加工も難しく製造コストが跳ね上がります。チタンがスマホフレームの主流になるとは思いませんが、重量が増えがちなプレミアムモデルはチタンの採用が望まれるようになると予想されます。

新しいアクションボタン

iPhone 15 Pro と Pro Max では iPhone 伝統の消音スイッチが「アクションボタン」と呼ばれるカスタマイズ可能な物理ボタンに変更されました。デフォルトは消音スイッチとして動作しますが、集中モード、カメラ、フラッシュライト、ボイスメモ、翻訳、拡大鏡、ショートカット、アクセシビリティの実行や ON / OFF など、別の機能を割り当てることもできます。

出典 : Apple

Android にも機種によってはアクションボタンのような多機能ボタンを搭載していますが、割当可能な機能はメーカーの設計に依存しているのが殆どで、しかも機能も限定的。現代のスマホは機能も増え、頻繁に動作モードを切り替えたり、カメラやアクセシビリティ機能を起動したり、スマートホームデバイスの ON / OFF を切り替えるので、これらの操作を迅速且つ確実に行えるアクションボタンは Android にも必要と感じています。

2 倍のクロップズーム

iPhone 15 の全てのモデルにはメインカメラに 48MP センサーが搭載されており、さらにメインカメラの機能として 2 倍の光学ズームをサポートしました。2 倍ズームはいわゆるクロップズームによって実現した機能と思われます。

出典 : Apple

Android スマホでも Galaxy S23 Ultra など、一部の機種には既に実装されていますが、まだまだ一般的ではありません。スマホで 2 倍の光学ズームというと、焦点距離では 45 ~ 50mm に相当します。50mm は最も肉眼の視野に近い焦点距離だと言われており、見たままの風景を写真や動画に残せるということで、デジカメの分野で 50mm レンズは定番レンズの一つにもなっています。

スマホでも撮影する機会の多い 50mm 前後の焦点距離はデジタルズームではなく光学ズームの方が画質の点で優れており、そういった意味で Android にもセンサークロップによる 2 倍の光学ズームは必要だと言えます。

LOG 収録・ProRes 4K 60fps 記録

iPhone 15 Pro シリーズは新たに 4K 60fps の ProRes 記録と LOG 収録に対応し、映像をより高画質に残せるようになりました。

Android スマホの中には iPhone を凌ぐ画質・カメラ性能を有する機種も多く存在しますが、ProRes や LOG 収録をサポートした機種は私の知る限りありません。

スマホカメラは本体スペースの制限もあり、いくらカメラスペックが高くても一眼カメラやプロのビデオ機には到底及ばず、画質はそのうち頭打ちになると予想されます。ProRes や LOG 収録はこのようなスマホならではの課題を克服する方法となるので、将来的には Android にも必要になってくると予想されます。

ちなみに、ProRes は、Apple が開発した高品質ビデオ圧縮フォーマットで、Apple 製品以外ではシネマカメラやハイエンドの一眼カメラ、プロのビデオ機やエンコード機器で採用されています。

一方、LOG 収録とは通常より広い輝度情報を記録するのに用いられる撮影手法で、こちらもシネマカメラやハイエンドのカメラ機材でよく目にします。

両方ともポストプロダクション前提の圧縮フォーマット・記録方式なので、画質を自分で調整したい一部の層にしか需要はありませんが、少なくともカメラを売りにしたスマホは採用するべき機能だと考えます。

Dynamic Island

Dynamic Island は iPhone 14 では Pro シリーズにしか搭載されていませんが、iPhone 15 では全てのモデルに搭載されており、iPhone の新しい標準機能となりました。

出典 : Apple

Dynamic Island は、パンチホール領域を活用して画面上に通知やアクティビティ、簡易的なアプリボタンを表示する iPhone 独自システムで、その有用性の高さから一部の Android スマホにパクられています。それほど有能な機能です。

Androidも通知やアクティビティ、簡易的なアプリの機能ボタンを画面上に表示できますが、Dynamic Island ほど機能的で視認性も優れているわけではありません。権利などの問題もあり、Dynamic Island をそのまま Android に持ち込むことは無理でしょうし個人的にもそれは望みませんが、通知やアクティビティの表示方法は改良して欲しいとは常々感じています。

以上、5 つの項目に分けて Android にも欲しいと思う iPhone 15 シリーズの新機能を紹介しました。