Samsung、Galaxy Sを”バリューパック”方式でICSにアップグレードすることを検討中。Android 4.0の推奨RAM容量は790MB以上らしい
Samsungの公式発表では、Galaxy SとGalaxy TabはICSにアップグレードされないことになっていますが、ICSへのアップグレードの要求が多いことから、ICSの一部機能を省くことでネックとなっていたメモリ量を抑え、なんとかアップグレードさせることを検討していると一部のメディアで報じられています。
28日に韓国メディアのDaumが報じたところによると、SamsungはGalaxy Sに対して、Galaxy S IIなどICSへのアップグレードが決定した機種に提供されるものと同レベルの内容を提供することはできない代わりに、ICSの機能を一部削除した”バリューパック”と呼ばれる方式でアップグレードすることを検討しているそうです。
”バリューパック”の詳細は不明ですが、Daumによると、”バリューパック”は、ICSの機能の一部を除いてアップグレードをする方式で、”バリューパック”でアップグレードすると、強化されたマルチタスク、高速なWEBブラウジング、様々なICSウィジェットの利用、動画撮影時の手ぶれ補正、フェイスアンロックなどICSの機能の一部を利用できるそうです。しかし、Googleサービスとの互換性、カスタマイズしたことで発生するかもしれない未知のエラーや機能制限に対する対処など、”バリューパック”によるアップグレードが決定されても乗り越えなければならない課題は多いとされています。Samsung関係者は今回の”バリューパック”によるアップグレードは”決定したことではない”と話したそうです。
Galaxy SとGalaxy TabのICSアップグレード問題で盛り上がっている中、一部の開発者が”Android 4.0の互換性ガイド”と呼ばれるICSの推奨ハードウェア要件を記載したGoogleのガイドラインを根拠に、Galaxy SのICSアップグレードの効果は弱いと主張していることが伝えられています。そのガイドラインによると、Android 4.0が円滑に動作するためには、790MB以上のRAMが必要と記載されているそうです。内訳は、カーネルなどOSの基本要素に340MB、アプリの起動に350MB、ファイルのダウンロードに100MBとされています。この情報を元に、一部の開発者は、”この基準に達していないものは、ICSにアップグレードしてもパフォーマンスは改善しない”と指摘したそうです。
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