1,600×1,200ピクセルの8インチディスプレイを搭載したHP製Androidタブレット「HP Slate8 Pro」開封の儀
国内未発売のHP製Androidタブレット「HP Slate8 Pro」を入手したので早速開封の儀を執り行いたいと思います。
Slate8 Proは、アスペクト比4:3の8インチディスプレイ(WVA液晶)を搭載したiPad Miniとほぼ同じ画面サイズのAndroidタブレットです。米国で昨年12月に発売されました。国内で今年発売されたHP Slate7 Extremeのように、NVIDIA製のクアッドコアプロセッサ「Tegra 4(1.8GHz)」を搭載した高性能な端末です。
特徴は、1,600✗1,200ピクセルという高解像度パネルと搭載したところでしょう。私の知る限り、この解像度の8インチAndroidタブレットはSlate8 Pro以外知りません。そんな一部尖った仕様の製品でもあります。アスペクト比4:3は主流と言える16:10よりもWEBページや電子書籍が読みやすく、Slate8 Proの解像度は8インチ前後のタブレットの中では一般的な1,024×768ピクセル(XGA)よりも表示が精細です。
その他、1GB RAM(DDR3)、16GBの内蔵ストレージ、Micro SDカードスロット、Micro HDMI出力端子、Micro USB端子、背面に800万画素カメラ、前面に210万画素カメラ、5,680mAhバッテリー(11.5時間駆動)などを搭載。ワイヤレス通信機能はWi-Fi a/b/g/n、Bluetooth v4.0、Miracastに対応しています。ファームウェアはAndroid 4.2.2(Jelly Bean)ベースです。
Slate7 Extremeには筆圧感知対応のペン入力機能「DirectStylus」が搭載されていますが、Slate8 Proにはありません。スタイラスペンも同梱されておらず、Tegra Note 7付属のスタイラスペンの細いペン先にもタッチパネルはほぼ反応しません。スピーカーは2つでステレオサウンドを体験できますが、本体前面ではなく本体下部にあります。機能面ではSlate7 Extremに劣ると言えるでしょう。
Slate8 Proの価格は$329(約33,600円)です。
それでは開封していきます。同梱品はSlate8 Pro本体、USB電源アダプタ、USBケーブル、取説&保証書です。スペシャルなものは何もありませんでした。
Slate8 Proでは本体に狭額縁デザインを採用しており、ディスプレイ両端の枠が比較的細くなっています。本体は片手でも掴めるのですが、厚さは9.9mmと決して薄型とは言えないくらいということもあり、私の手では片手で掴むのが精一杯というサイズ感でした。
Slate8 Proの筐体サイズは220 x 141.5 x 9.9mm、質量は453g。質量も8インチタブレットの中では平均的で決して軽量タブレットとは言えません(このクラスでの軽量タブレットは、400g未満のことを言います)。
背面は初代iPad~iPad 3のようなラウンドフォルムを採用。光沢感がありますがパネルに金属素材は使用されていません。プラスチック系の素材が使用されている模様です。そのため、冬場に放置しておくとキンキンに冷えることもありません。背面のカメラは800万画素でフルHD動画の撮影もできます。
Slate8 Proも「Beats Audio」機能に対応しています。HTC Oneと同じのように機能を有効にすると、内蔵スピーカーまたはヘッドホン経由の音質が良くなります。
右側面にはボリュームボタンがあります。写真をご覧になっておわかりだと思いますが、背面から側面までカーブしているためボタンは下向きに取り付けられています。
左側面にはMicro SDカードスロットがあります。
下部にはMicro USB端子、Micro HDMI端子、3.5mmオーディオジャック、その両端はスピーカーです。
上部には電源ボタンがあります。
Slate8 ProはAndroid 4.2.2(Jelly Bean)を搭載しています。もちろんGoogle Play対応です。ホーム画面を始めとしたユーザーインタフェースは標準のAndroidに近い感じです。HPによる独自機能としては、HPアプリの追加(HP ePrint、HP File Manager、HP Connected)、サードパーティアプリの追加(Kingsoft Office、Physics Tutor Full、Zen PinBall HD)くらいなものです。
もちろん、日本語にも対応しています。
UIレイアウトは10インチタブレットで標準の「Tablet」を採用しています。アプリや設定メニューなどは2ペインで表示されるのが基本です。
アスペクト比4:3の8インチディスプレイでのWEBページの表示内容です。16:10のタブレットよりも表示されるコンテンツ量が多いことを示すために、Nexus 7(2013)を上に並べてみました。ズームイン/ズームアウト操作は行っていません。
7インチタブレットと比較したので当然なのですが、7インチタブレットよりも電子書籍は見やすいものとなっています。
パフォーマンスについては、Tegraの最新チップを搭載していることもあって十分満足できる内容です。WEBページのスクロール、アプリの起動やUIの切り替わりなどの操作による動きはけっこう滑らかでした。Quadrantのスコアは他の圧倒する16,391点でした。しかし、自動回転のアニメーションが荒いことや、電源ボタンを押してもスリープに切り替わるまでに2秒ほどのラグが生じるなど、一部の動きに違和感を覚えています。チューニングしきれていないのでしょうか。
Slate8 Proの機能面で特出すべきところとしては、色補正プリセットを「sRGB」または「Native」から選べる点、HDMI出力機能が3D立体視にも対応している点、CPUの動作コア数と描画時のフレームレートの組み合わせによって3段階の省電力モードを設定できる点でしょう。
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