Android 2.3(Gingerbread)における新機能、変更点のメモ
12月6日に正式発表されたAndroidの最新バージョンAndroid 2.3(Gingerbread)における新機能をまとめてみました。今回のバージョンではEclair→Froyoにおける新機能とは異なり、表に姿を表さないところが数多くの機能が追加されているようです。(UIの刷新など含みますけどね・・)
ユーザインタフェースの刷新
まずはUIから。通知バーを見るとFroyoのホワイトカラーからブラックカラーを基調とし、アイコンにドロイド君カラー(緑)がハイライトとして使われています。アイコンデザインも変更されていますね。
また、「menu」ボタンを押したときに表示される項目の中で「アプリケーションの管理」が追加されています。
また、設定メニューにおける”More”アイコン、チェックボックス、ポップアップ画面のが変わっています。
キーボードの刷新とコピペ機能の追加
新たに日本語、中国語、ラテン語を含むAndroidキーボードが搭載されました。新しいキーボードデザイン、入力候補の表示が大きく見やすく変更、さらに、マルチタッチ入力に対応しており、Shift+キーで数字やシンボルをキーボードタイプの変更なしに行えます。以上のことから文字入力性能の向上が見込めます。
また、文字を任意の範囲で選択できる”ワンタッチ文字選択”機能が追加されました。これによりWEBページ中の文字の選択、コピペが楽になります。
電源管理
「アプリケーションの管理」にバッテリー使用率が表示されるようになりました。前述のホーム画面から「menu」ボタンを押してこの画面を開くことができるため、タスク管理、電源管理がしやすくなりました。
SIPベースのVoIPをサポート
音声通話の発信時にVoIPメニューが表示され、サードパーティアプリを使ったVoIPができるようになった。
Near-field communications(NFC)をサポート
NFC対応チップを搭載した端末において、NFCで利用可能な通信が可能になった。おサイフケータイ的な使い方もできる。NFC対応チップを搭載した端末同士のデータ交換が可能。
ダウンロードマネージャ変更
WEBやメール、他のアプリからダウンロードしたファイルを統合管理できるダウンロードマネージャが追加
複数のカメラをサポート
カメラアプリからフロントカメラ、リアカメラの切り替えが可能になった
また、見えないところでの変更は、
ゲームアプリ向けの機能拡張と性能向上
- コンカレントGC:アプリの停止時間を最小限に抑える。ゲームやそれに似たアプリにおけるアニメーションの滑らかさ、応答性を上げてくれる。
- イベント発行の高速化:タッチ操作とスクリーンキーボードからの入力中に発行されるイベント処理の高速化およびCPU使用率の削減。全てのアプリで応答速度の向上を見込めるが、特に3DゲームやCPU使用率の高い操作を行う間のキー入力に効果が現れる。
- ビデオドライバの追加:サードパーティ製のビデオドライバを含み、OpenGL ESにおける操作の効率を上げる。3Dゲームには最適。
- ネイティブコードでのセンサー類の取扱い:ネイティブコードを使ったアプリにおいて、各種センサーからのイベントの受信、プロセス入力をダイレクトに行えるようになった。
- ジャイロスコープやその他新しいセンサーをサポート
- Khronos OpenSL ESをソフトウェアレベルで実装。ネイティブコードからの音楽コントロール、エフェクト操作が可能に
- Khronos EGLをサポート
- アクティビティライフサイクル、ウインドウ管理に対してネイティブコードからアクセス可能に
- Native Asst Management APIに対してJNIを解さずにアプリからネイティブコードを使ってアクセスできるように
マルチメディア機能がより充実
- オーディオエフェクトの混在:オーディオエフェクトAPIで提供されているイコライザ、バスブースト、ヘッドフォン使用時の仮想サラウンド、エコーと言ったオーディオエフェクト機能を自由に組合わせて楽曲や音に対するエフェクト機能を容易に実装できる。
- 新しい音楽、動画フォーマット:VP8(コーデック)、WebM(コンテナ)と言った動画フォーマットをサポート。また、AAC、ARMといった音楽フォーマットでのエンコードが可能。
Linuxカーネルは2.6.35
Source : Android Developers
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