HOYA MW10 HiKARIの広角カメラレンズ対応モデルを早速入手!

投稿日時 5月 27th, 2019 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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つい先日、5 月 21 日に発売された夜盲症の方のための暗所視支援メガネ「HOYA MW10 HiKARI」の広角カメラレンズ対応モデルを早速入手することができましたので、本記事ではこれの実機を用いて製品の概要を紹介します。

HOYA が公開したプレスリリースに今回の新モデルは、「広角カメラレンズを追加装備」と記載されていますが、少し分かりづらいので中身に入る前に、まずはこの部分をハッキリさせておきます。

新たに発売されたのは MW10 HiKARI のレンズを交換できるようにハード設計を変更し、中のソフト(OS)をアップデートしたマイナーチェンジモデルです。レンズ以外のハード仕様については基本的に初期モデルと同じと考えて良いでしょう。

また、ソフトは広角レンズの使用に対応させ、後述しますが、測光モードが変更できるようになっています。さらに、画質向上の為の変更も行われており、初期モデルより映像が見やすくなっているはずです。

様々な変更が行われていますが、重要なのはレンズ交換に対応した点です。2018 年 4 月に発売された初期モデル(私が購入したやつ)は、視野角 27 度の標準レンズが固定された状態で売られていますが、新モデルは一眼レフカメラのようにレンズを交換できるようになっており、視野角 142 度の広角レンズが同梱します。

レンズは手で回し着脱します。スマホ用外付けカメラレンズと同じ感覚です。標準レンズは 27 度の視野角で、ディスプレイ上の映像が肉眼で見たときと同じ等倍で表示されます。一方、広角レンズは 142 度の視野角を持ち、ディスプレイの大きさは新旧で一緒なので明るく見える範囲が格段に広がります。NW10 HiKARI の発売開始後、「横から視界に入ってくる人、足元や両サイドも見えたほうがいいよね」といったユーザーの声を反映して新モデルが作られました。

でもここで一つの疑問が浮かんできます。

「初期モデルが発売されて 1 年しか経過していないのに、もう新モデルが発売され、初期モデルを買った人は損するんじゃない?」

この点については全く心配要りません。なぜなら、2019 年 4 月以前に MMW10 HiKARI を購入した方でも無償で新モデルをゲットできるからです。具体的には、購入店を通じて HOYA に MW10 HiKARI を預け、中身を入れ替えて返される、という流れでアップグレードされます。私は MW10 HiKARI のテスターなので一般のユーザーさんより先に対応してもらいました。

初期モデルがどういう状態になって戻ってくるのかというと、MW10 HiKARI のカメラ部分がレンズを着脱できるようにネジを切ったものに変更され、ソフトが広角レンズに対応します。

結局のところ、上記のように改修されたものが新モデルということになります。初期モデルを使っている人には中身が少し変更された MW10 HiKARI が、2019 年 5 月以降に MW10 HiKARI を購入した方には新モデルが届けられる形になります。

広角レンズへの対応化と同時に追加された新しい測光モード「スポット」は、デジカメでよく見るスポット測光モードのことです。映像の明るさ設定を自動的に決める方式の一つで、コントローラー上の右下に「A」ボタンがあります、それを押して「スポット」に変更すると、例えば、テレビの画面や映画館のスクリーン、夜道の街灯といった明るくなりすぎて逆に見づらくなってしまう現象を抑制することができます。

新モデルのレビューは別の記事で紹介するつもりですが、広角レンズを付けた状態で少し使ってみました。

広角レンズのおかげで、例えば暗い廊下や通路では天井、壁、地面が一度に明るく見えるようになり、標準レンズを使った時よりも明らかに見やすいと感じました。

しかし、広角レンズを使うとディスプレイの表示は等倍ではなくなるので(拡大機能を使えば等倍にできますが、デジタルズームを利用する為、画質が劣化します)、見ている物との距離感が変わる為、単独での行動には向いていません。広角レンズは白杖を持っていたり、誰かにガイドしてもらっている時に使用すると良いでしょう。単独で行動する場合は標準レンズを使用する方が良いです。

Source : HOYA(プレスリリース)